フック首相G20出席と日本訪問 大きな成果

(VOVWORLD) - この訪問は、大きな成果を収め、ベトナムの多国間及び二国間外交をアピールしたと言えるでしょう。

既にお伝えしましたように、7月1日夜、ベトナムのグエン・スアン・フック首相は、G20大阪サミットへの出席と日本訪問を成功裏に終えてハノイに到着しました。この訪問は、大きな成果を収め、ベトナムの多国間及び二国間外交をアピールしたと言えるでしょう。

フック首相G20出席と日本訪問 大きな成果 - ảnh 1 日越首脳会談

日本との関係 一段と発展

日本を訪問期間中、フック首相は、安倍首相と会談しました。両首相は、互いに重要なパートナーと見なしていると再確認し、高級レベルの訪問団を維持することで一致しました。また、両首相は、6件の協力覚書の調印式に立ち会い、その中で、外国人の新在留資格「特定技能」制度に関する覚書がありました。そして、日本がベトナム産のライチの輸入を許可することについて合意を達成したほか、エネルギーやハイテクアグリカルチャーなどの分野での協力を拡大させ、CPTPP=包括的かつ先進的な環太平洋経済連携協定の効果的な実施、及び、RCEP=東アジア地域包括的経済連携協定に関する交渉の早期終了を目指す連携を強化することで一致しました。

そして、フック首相は、両国の企業1200社が参加した投資促進会議で発表したほか、日本の大手企業40社の代表との対話を主宰しました。投資促進会議で、両国の政府・企業は、エネルギー、ホテル、工業団地、スマートシティなどの分野において総額80憶ドルの協力文書32件に調印しました。フック首相は、ベトナムは引き続き、投資経営環境の改善を促進していくと明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムは、日本企業を国の発展事業における最も重要な戦略的パートナーと見なしています。ベトナムは、日本企業をはじめ、外国の企業にできるだけ便宜を図るため、ベトナム投資環境に残された問題解決に全力を尽くしています。ベトナムと日本の協力関係は明るい展望を迎えるでしょう。」

多国間協力の強化に貢献

G20大阪サミットでは、ベトナムは特別ゲストとしてこのサミットの成功に貢献したと言えます。ベトナムのブイ・タイン・ソン外務次官は次のように語りました。

(テープ)

「今回のサミットで、フック首相は、デジタル経済の発展に関する日本の提案を支持したほか、世界のデータ結合センターの設立を提案しました。また、気候変動対応に関する会議で、COP21=第21回気候変動枠組み条約締約国会議で出された目標を実現させるため、各国と緊密に協力することを公約しました。また、海洋に関するデータセンターの設立、及び、海のプラスチックごみを削減させるグローバル的な取り組みを訴えました。ベトナムのこれらの提案は、世界が直面している課題の解決に対する責任を示しています。」

フック首相による日本訪問とG20大阪サミットへの出席は、日本との広範な戦略的パートナーシップのさらなる強化、及び、世界の差し迫った課題解決への貢献をしたいというベトナムの姿勢を明らかにしたと言えるでしょう。

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