ベトナムの刷新事業、正しい方向に進む GIIランク上昇
(VOVWORLD) - ベトナムはGII=グローバル・イノベーション・インデックス2018で126カ国の内、45位にランクされ、前年より2ランク上がっています。また、81の指標の中の7の主要指標で高得点を得ています。
これは下位中所得国グループ、及びASEAN諸国の中で目覚しい成果であると評されています。グローバル・イノベーション・インデックスは、アメリカ合衆国のコーネル大学、フランスのビジネススクールであるインシアード(INSEAD)、世界知的所有権機関(国連機関WIPO)により、共同で出版されています。
GII2018は81の指標で世界126の経済国・地域のイノベーション力と計測可能な成果について評価し、指標体系における81の指標はそれぞれ制度、人的資本と研究、インフラ施設、市場の成熟度、商業の成熟度、知識と技術の産出額、創意の産出額など7大支柱に分けられています。
大支柱でランク上昇
2018年、ベトナムの得点数は7の主要指標で下位中所得国の平均点数を上回りました。具体的には制度、人的資本と研究、インフラ施設、市場の成熟度、商業の成熟度、知識と技術の産出額、創意の産出額など7大支柱でベトナムは高得点を得て、世界銀行のビジネス環境ランキングで10ランク上昇しました。
こうした成果はマクロ経済の安定化や貿易銀行の平均利子率の引き下げなどを目指す政府の適切な指導や解決策を立証しました。専門家らはGII2018を見て、ベトナムのイノベーション・インデックスは持続的に増加していることが分かったとの見解を示しました。
一方、GIIの研究グループに参加しているWIPOの上級経済担当官サッチャ・ウンシュ・ビンセント博士は「ベトナムはイノベーションにおいて効果が非常に高い国であり、下位中所得国にとって技術革新の模範でもある。また、ベトナムはイノベーション政策を推進するための特別な専門家グループを結成するための決議を出す唯一の国となっている」と述べました。マイ・ティエン・ズン政府官房長官は次のように語りました。
(テープ)
「政策・体制の策定、刷新は政府の第一の優先課題に位置づけられています。政府は月例会議で法案や決議案を集中的に討議し、法案の改正、充実に際し、国会の関連各機関と主体的に協力しています。体制の充実を統一、公開、明確の方向に沿って進められています。」
潜在力を活用
第4次産業革命は多くの試練をもたらしている中で、イノベーションはベトナムの発展を左右する鍵となっています。GII=グローバル・イノベーション・インデックスでランクを向上させるため、ベトナムはイノベーションのインプット・アウトプット、とりわけ人的資本、市場の成熟度、商業の成熟度、知識と技術の産出額を重視しなければなりません。また、知的所有権国家戦略の作成を早期に終わらせる必要があるとしています。科学技術省のチュ・ゴック・アイン大臣は次のように語りました。
(テープ)
「インプットとアウトプットの支柱の改善に力を入れます。また、資本市場、経営環境の効果、知識と技術の産出額を高めるため、適切な措置を取っていきます。今後、イノベーション能力を大いに発展させる決意です。」
GII2018で、ベトナムの順位が上昇したのはこの5年、ベトナムのランクは全ての分野で改善されつつあることを見せています。これを原動力として政府はイノベーションを加速し、経済成長と労働生産性、競争力の向上に尽力していくとしています。