(VOVWORLD) -年初からの9か月間、ベトナムの経済成長率が8.83%に達し、経済が急速に回復し、多くの産業の伸び率が新型コロナ発生前を上回りました。
エラ・ダブラ・ノリス氏(左)とチン首相(右)
(写真:qdnd.vn)
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成長の結果は、主要な輸出産業だけでなく、多くの地方で均一な成長率にも表れています。農業、工業、サービス業などの分野が着実に成長し、インフレ率は2.73%に抑制されています。
各地方で印象的な成長率を見せる
ハノイとホーチミン市は新型コロナウイルス感染症の深刻な影響を受けましたが、この9か月間の成長率が2桁に達成しました。そのほか、多くの地方も著しい成長を遂げました。例として、北部バクニン省の成長率は9.7%、ハイズオン省の成長率は10.14%、クアンニン省は10.12% 、ハイフオン市は12.06%、カントー市は 17.57%、中部ダナン市は16.76%など、です。特に、中部沿岸地方カインホア省の成長率は20.48%、北部バクザン省は23.98%に達しました。先週末ハノイで行われた政府の9月の月例会議で、ホーチミン市の指導部の代表は次のように語りました。
(テープ)
「ホーチミン市のこの9か月間の経済成長率は9.97%に達しました。これには、政府の適切な対策と断固した指導のほか、ホーチミン市の企業と市民が困難を乗り越え、経済回復開発プログラムの展開に全力を挙げて取り組んだことが決定的な要因となりました」
ベトナムが東南アジア地域で最高の成長率となる国になる見通し
年初9か月間の社会経済発展状況が公表された直後、計画投資省は今年の経済成長率が8%に達し、政府が前に出した見通しを上回ると予測しました。
そのような中、多くの国際組織と専門家はベトナムの経済成長を楽観視しています。9月21日、ADB=アジア開発銀行はベトナム経済見通しの補足版を発表し、その中で、ベトナムの2022年におけるGDP=国内総生産成長率予想を6.5%、2023年のGDP成長率を6.7%に据え置きました。
IMF加盟諸国のマクロ経済、財政、金融を監視するため、IMFの代表団はベトナムを訪問していますが、同代表団を率いるエラ・ダブラ・ノリス氏はフアム・ミン・チン首相と会見した際、IMFは2022年の経済成長率を7~7.5%に、インフレ率を4%以下に抑え、生産経営活動が急速、かつ広範に回復すると予測しました。ベトナムは経済開発対策をきちんと実施するならば、2023年の困難を乗り越えることができると明らかにしました。
先頃、アメリカのS&Pグローバルは2022年8月のベトナムのPMI=製造業購買担当者指数を発表し、その中で、8月のベトナムのPMIは前月比+1.5ポイント上昇の52.7で、11か月連続で50を上回ったことを明らかにしました。世界経済が不安している中で、ベトナムは前向きな成果を収めています。