(VOVWORLD) - この数年間、ベトナムの食品・飲料水生産・加工業は質量の両面で絶え間なく発展しています。この産業はさらなる発展に向けてのその余地が広いと評されています。
食品・飲料水生産加工業が大きな潜在力がある |
ベトナムは、農業生産高が高く、食品・飲料水生産・加工業の原材料供給源が豊富です。また、食品・飲料水の消費市場に関して、9600万人以上の人口を持つ国内市場の規模も大きいとされています。
これは、東南アジア地域の最も魅力的な市場として評価されています。商工省の統計によりますと、現在、国内市場での食品・飲料水の消費量はGDP=国内総生産のおよそ15%を占めていますが、今後も増加する傾向にあるということです。
こうした中、この部門は多大な潜在力があると評価されています。実際、ベトナムの各大都市で、食品・飲料水に関する市民の需要が急増しています。また、ファストフードに関する人気の増加、ミニマートの数の急増なども食品・飲料水に関する需要が高まっていることにつながっています。
しかし、近年、食品・飲料水生産・加工業に携わる国内企業にとって、大きな問題が浮上しています。これは、外国企業のベトナムへの進出です。この分野に従事する外資系企業は資本や、経験、管理能力、技術などの面で、多くのメリットがあり、ベトナム企業と激しく競争しています。
こうした中、ベトナム企業はその競争で負けないように、努力しなければなりません。その中で、農家・企業との連携の強化が効果的な措置とされています。実際、多くの企業はこの措置をとっており、バリューチェーンづくりに力を入れています。
エコノミストらによりますと、2020年も、ベトナムの食品・飲料水生産・加工業は高い成長速度を維持します。また、向こう数年のその年平均成長率が11%程度に達する見込みとしています。今後も、食品・飲料水生産・加工業がさらに質量両面で発展し、企業と消費者に利益をもたらすことが期待されています。