ベトナム・アメリカ関係、安定的かつ広範に発展

(VOVWORLD) - ベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相の招きに応え、8日と9日の両日、アメリカのマイク・ポンペオ国務長官はベトナムを訪問しています。

ポンペオ長官は去る4月就任してからベトナムを東南アジアでの初の訪問先に選びました。

ポンペオ長官は5日から12日にかけて、ベトナムをはじめ、朝鮮民主主義人民共和国、日本、アラブ首長国連邦、ベルギーの5カ国を歴訪中です。ベトナムは日本と朝鮮民主主義人民共和国に次いで、3番目の訪問先となっています。アメリカ国務省のヘザー・ナウアート報道官によりますと、ベトナムはアメリカの重要な相手国であり、アメリカをはじめ、他の国々と良好な経済関係を結んでいるとしています。

政治関係は順調

これまで、ベトナムとアメリカの協力関係は前進を見せてきました。2017年、グエン・スアン・フック首相はアメリカを訪問した東南アジア地域の最初の指導者となりました。また、トランプ大統領は東南アジア諸国の中でベトナムを最初の訪問先として選び、また、歴代アメリカ大統領の内、就任一年以内でベトナムを訪問した初の大統領です。ベトナムを訪問中、インド太平洋戦略」をアメリカの新たなアジア戦略として打ち出しました。これはアメリカのベトナムに対する特別な関心と両国の外交関係の強化への希望を示すとしています。

他方、去る3月5日、アメリカの原子力空母カール・ビンソン(USS Carl Vinson)がベトナム中部ダナン(Danang)に入港し、9日まで滞在しました。これはベトナムとアメリカとの全面的パートナー関係の強化や地域の平和、安定、安全保障、協力、発展に貢献した訪問です。

今回のポンペオ長官のベトナム訪問の狙いは政治、外交、貿易・投資、国防・安全保障、戦争後遺症の克服を中心にベトナムとアメリカの全面的なパートナー関係を実質的かつ効果的に発展させることです。ベトナム・アメリカの政治関係について、オルブライト・ストーンブリッジ・グループの東アジア・太平洋問題担当のアントニ・ネルソン氏は次のように語りました。

(テープ) Nelson

「トランプ政権はベトナムを含め、アジア諸国との関係を優先課題に位置づけています。アメリカの高官らは相次いでアジアを訪問していました。アメリカはアジア重視の戦略を進める意向があると思います。」

貿易関係が著しく発展

政治関係の順調な発展につれ、両国の経済関係も著しく発展しており、2017年の双方の商取引額は510億ドルに達しました。また、2017年のベトナムとアメリカの商取引額は2000年と比べ40倍以上増加しています。アメリカ通商代表部のジェームズ・ファザリー次席代表(アジア地域担当)は次のような見解を述べています。

(テープ) James

「今後、ベトナムとアメリカの協力は迅速に発展していくよう希望します。この数年、両国関係が強化されてきました。トランプ政権はベトナムを東南アジア地域の重要な新興国と見なし続けるよう望んでいます。アメリカ企業はベトナム市場に関心を寄せ、アメリカ政府にベトナムとの協力を継続するよう働きかけます。」

ただ、トランプ政権は「アメリカ第一主義」を掲げ、各国との関係や政策を調整している中で、両国は双方関係をさらに発展させるため、達成した合意を精力的に実施すると同時に対話メカニズムを強化し、両国関係に残されている問題を適切に解決しなければならないとしています。

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