ベトナム、ベトナム東部海域の平和、安定の維持に貢献

(VOVWORLD) -2002年10月4日、カンボジアの首都プノンペンで行われたASEAN首脳会議で、ASEAN=東南アジア諸国連合と中国はベトナム東部海域におけるDOC=海上行動宣言を締結しました。
ベトナム、ベトナム東部海域の平和、安定の維持に貢献 - ảnh 1チュオンサ群島に駐屯しているベトナム海軍部隊の兵士

以来20年が経ちましたが、ベトナムはDOCを忠実に守り精力的に実施し、ベトナム東部海域、いわゆる、南シナ海の平和と安定の維持に貢献してきました。

DOCはベトナム東部海域を巡る緊張緩和に向けて、ASEANと中国間のベトナム東部海域における関係各国の行動についての合意の基礎として見なされており、 ASEANと中国間の信頼醸成と海上問題における協力を促進するものともされています。これに基づき、DOCの締結国は、武力による威嚇と武力の行使によらない紛争解決、紛争を複雑化、エスカレートさせる行動の自制、COC=海上行動規範の早期作成に向けた協議の加速などに合意しました。

DOCの公約を順守するベトナム

DOCの締結国は国連憲章、1982年国連海洋法条約、東南アジア友好協力条約などにおける目標と原則を順守することを公約しました。DOCを締結してから、ベトナムは常にDOCを順守するとともに、関連各国に対し、この文書における公約を順守するよう訴えてきました。DOCを履行する際に、ベトナムは国際法、とりわけ1982年国連海洋法条約を基礎に、東部海域で発生するあらゆる紛争を平和措置で解決するとともにDOCの履行、およびCOCの早期作成を働きかけています。

ベトナムの指導者は世界各国の指導者との協議の際、および多国間の場で、国際法を基礎にすべての紛争と不一致を解決する。ベトナムは独立、平和、友好、協力、発展という外交政策を堅持するという終始一貫した立場を幾度も強調してきました。

ベトナムは海洋環境の保全、海洋の科学研究、海上の救助救難などDOCが言及する協力活動を尊重しています。ベトナムは関連する国々の主張が重複する海域の解決に関する多くの協力協定を締結しました。また、ベトナムとフィリピンは海洋科学研究だけでなく、海洋環境の保全、気象水文、海上運輸などでも協力しています。さらに、ベトナムと中国は国際法を基礎に、海洋環境の保全で複数の協力プロジェクトを展開しています。

国際社会の支持を獲得

ベトナム東部海域に関するベトナムの終始一貫した立場は国際社会からの支持を得ています。ロシアのホームページ『infox.ru』に掲載された記事の中で、ロシアのアジア欧州研究基金のGrigory Trofimchuk専門家はベトナム東部海域を含む、地域における平和と安定の構築に対するベトナムの建設的、かつ一貫した立場はベトナムが現在の地政学的条件に適応する重要な要素であると強調しました。同専門家は地域課題解決に対するベトナムの役割を確認した上で、国際社会におけるベトナムの地位が日々高まっていることを改めて強調しました。

ロシア外務省付属の公立大学でありモスクワ国際関係大学の専門家Valeria Vershinina氏はベトナム東部海域で発生している紛争の解決策を探るベトナムの取り組みを高く評価しました。

ASEANと中国がDOCを締結してから20年後の現在、ベトナムは公約した内容を順守し、関係各国と協力してこの海域の平和、安定の維持に全力を尽くしています。

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