(VOVWORLD) -2日、ハノイで、ベトナム科学技術アカデミーは、シンポジウムを開催し、ベトナム人の遺伝子の研究結果を公表しました。
シンポジウムの様子(写真:dangcongsan.vn) |
シンポジウムではベトナムと世界におけるヒトゲノム研究状況とその展望、2万年における東南アジア地域における地元住民と移民と考古的証拠、身元不明戦没者遺骨DNA鑑定、知的発達障害、自閉症などの病気の確定診断の遺伝学研究、遺伝子に対するダイオキシンなどの毒性化学物質の影響の研究などの結果が発表されました。
この研究はVRISG=地場系コングロマリットビングループ 傘下のビンメック幹細胞遺伝子工学研究所が2016年12月から2019年3月までの27か月にわたって実施したものです。
健康なキン族のベトナム人305 人のゲノム分析を行ったもので、ベトナム人ゲノムに関する世界初の大規模データベースとなります。ゲノムとは、遺伝子と染色体から合成された言葉で、遺伝情報の全体・総体のことを指します。
研究の結果、ベトナム人のゲノムはタイ人のゲノムと類似しており、遺伝的関係があることを示しました。また、ベトナム人のゲノムは、中国南方の漢民族のゲノムとは独立しており、一方で中国北方の漢族のゲノムとは大きく異なるということです。
この研究結果はゲノムに関連するベトナム人の健康の研究にとって貴重な基礎となります。また、考古学者、歴史学者、遺伝学研究者にとってこの研究結果はベトナム人の源泉の研究を続ける基礎となります。