(VOVWORLD) - 2021年、ベトナムは独立、自主、全方位、国際関係の多様化という対外政策の中で信頼、威信による緊密な関係の構築や支持の獲得、影響力の重要性を強調しました。
新型コロナによる影響を受けたにも関わらず、ベトナムは外交活動を効果的に行い、国際社会におけるベトナムの地位向上と確立、経済社会発展に貢献してきました。
フック国家主席 第76回国連総会で発言 |
ベトナムの党、国家、政府の指導者は相次いで外国を訪問し、多国間フォーラムに参加しました。去る9月、行われた第76回国連総会と国連安全保障理事会などでグエン・スアン・フック国家主席は国際社会に平和を愛好し、発展を願望するベトナムのイメージをPRしました。一方、ベトナムは2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国を務めている間に2回目の安保理の輪番議長国としての役割を立派に果たしました。ベトナム国連常駐代表団副団長を務めたファム・クアン・ビン元大使は次のように語りました。
(テープ)
「地域と世界が複雑に推移し、疫病が流行している中でもベトナムは責任感を高め、任務を立派に果たしました。国連安全保障理事会非常任理事国としてベトナムは世界各国と安保理が注目している諸問題を直接に取り上げました。」
一方、国連気候変動枠組条約第26回締約国会議でベトナムは環境保護や気候変動対応を目指す強い公約や意見を提出しました。ベトナム・イギリスネットワークのポールスミス副会長によりますと、ベトナムが2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするとの目標を掲げたことは気候変動対応に向けての努力、グローバルな問題の解決におけるベトナムの牽引役としての役割を示すとしています。在ベトナムイギリス大使館のガレス・ウォード大使は次のように話しました。
(テープ)
「ベトナムは2050年に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする目標を設定しました。これは気候変動対応におけるベトナムの役割を示すとともに国際社会にベトナム経済の持続可能な発展方向をアピールすると思います。」
ベトナム野戦病院の士官、南スーダンに赴く |
他方、国連平和維持活動への参加は党と国家の大きな政策で、ベトナム人民軍の重要な任務でもあり、地域と世界の平和、安全保障に適切な貢献をするとしています。2021年末に、国防省はUNMISS=国連南スーダン共和国ミッションとMINUSCA=国連中央アフリカ多面的統合安定化ミッションに派遣される士官に国家主席の決定書を手渡しました。特筆すべきことは今回、ベトナムの士官とコミュニケーション・オフィサーそれぞれ一人がMINUSCAに派遣されたということです。また、ベトナムのレベル2の第3次野戦病院の医師70人が南スーダンに派遣されています。国防省のグエン・チ・ビン元次官は次のように語りました。
(テープ)
「南スーダンに医師を派遣し、野戦病院を運営したことはベトナム政府の平和維持活動参加への決意を示しました。また、士官の派遣とともに野戦病院も設置しました。」
一方、ベトナム平和維持局の局長であるホアン・キム・チュン少将は人道的活動へのベトナムの参加は国連のミレニアム開発目標に対する支持の証であるとともに、国際社会におけるベトナムの高まっている威信を示すとの意見を述べ、次のように語りました。
(テープ)
「国連平和維持部隊に派遣されたベトナムの幹部と兵士らは能力を果たして委託された任務を立派に果たしているとともに、地元民との親近感及び国連平和維持部隊に属する他の国のスタッフとのつながりを良く保っています。これにより、ベトナムの野戦病院は能力が高い病院として威信があります。これは本当に誇らしいです。」
長い戦争を経験したベトナムは常に、世界の平和維持を望んでいます。国連平和維持部隊への参加は、国際社会の責任あるメンバーとして世界の平和・安定・発展・繁栄のために全力を尽くしてゆくというベトナムの公約の実現に寄与していると言えるでしょう。