(VOVWORLD) - 先ごろ、ベトナムのグエン・フゥオン・ガ元国連大使はVOV記者のインタビューに答え、「ベトナムは、国連安全保障理事会非常任理事国として国際社会の共通の利益に貢献する」と語りました。以下は、ガ大使のインタビューの主な内容です。
記者:安保理の非常任理事国としてのベトナムにとって問題点は何でしょうか?
ガ大使とグテーレス国連事務総長 |
ガ大使:開発協力は全世界の主要な流れであり続けます。ほとんどの国々は多国間協力体制と多国間フォーラムを重視しています。ベトナムも多国間フォーラムへの参加に関する豊富な経験があります。これは大きなメリットです。一方、試練もたくさんあります。それは、各大国間の競争や、一方的な行動、ポピュリズムと保護主義の台頭。こうした中、ベトナムにとって、自国の国益を保護しながら国際社会の共通の利益に貢献するためにどうすれば良いかということは大きな課題となっています。今後も、ベトナムは能力を高めていく必要があると思います。
記者:安保理非常任理事国としての役割を果たすために、ベトナムは何をしなければなりませんか?
ガ大使:多国間外交分野で、ベトナムは多くの有利な条件に恵まれています。また、国際社会への参入に関する政治システム全体の協調があります。これにより、政治システム全体の力を活用できます。一方、その役割を立派に果たすために、ベトナムは物質と人材の両面を準備する必要があります。ベトナムは自国の能力、責任感、役割を示すことができると信じています。これはベトナムが全世界に送るメッセージでもあります。
記者:ベトナム外交にとって、安保理をはじめ国連の活動への参加はどのような意義がありますか?
ガ大使:多国間外交は全ての国の外交路線の重要な一部です。ベトナムは常に多国間外交を重視しています。国連や、ASEAN、APECなどへのベトナムの加盟はその証です。実際、多国間外交は国の平和、安定、発展に役立っています。また、国際社会における地位向上や、ほかの国々との2国間関係の強化などにも貢献しています。APECを例として取り上げますが、APEC首脳会議を主催した時、ベトナムは加盟諸国の21人の指導者を迎えました。特に、200億ドル相当の協力合意書を締結しました。最も重要なのは、多国間外交が平和環境の維持に寄与することです。多国間フォーラムはベトナムが自国の立場を表明し、経験と意見交換をする場となっています。
記者:ありがとうございます。