(VOVWORLD) -向こう数年、ベトナムはチャンスと共に試練にも直面しています。その中で、ベトナムは改革と発展のための大きなチャンスに恵まれています。
ベトナム経済成長には体制改革、インフラ開発、人材育成という3つの要素が戦略的突破口となっていますが、第4次産業革命を基礎に実施されるスタートアップ・インベンション活動は今後のベトナム経済成長の2つの原動力となります。5日、ハノイで行われたベトナム改革発展フォーラム2018に出席したグエン・スアン・フック首相はこのように明らかにしました。
向こう数年、ベトナムはチャンスと共に試練にも直面しています。その中で、ベトナムは改革と発展のための大きなチャンスに恵まれています。そのため、現在の最も大きな課題はそのチャンスを十分に活用するため、どのようにすればよいかということです。
第4次産業革命を基礎にしたスタートアップ・インベンション活動
インベンション能力の向上、第4次産業革命の応用、スタートアップの強化は労働生産性や競争力の向上、スタートアップ・インベンション能力の向上を目指す対策とされています。これに関して、グエン・スアン・フック首相は「この間、国内のスタートアップ・インベンション活動はかつてないほど、活発に行なわれている。スタートアップ・インベンションに従事し、成功を収めた若い実業家もこれまで最多となっている。市民、実業家らは支援者の協力を受け、政府と力を合わせ、ベトナム経済を発達した国並みに発展させるため、尽力してゆく」と述べました。
また、最近、中部ダナン市で開かれた青年のスタートアップ・フォーラムで発表を行ったフック首相は「ベトナムのスタートアップ・インベンション精神を発揮するため、スタートアップ生態系の構築を公約し、次のように語りました。
(テープ)
「市民や実業家がスタートアップとインベンションを行い、政府と力を合わせて、ベトナム経済を発展させます。今日のフォーラムは若手実業家に多くのチャンスをもたらしています。これまでに発布された公文書により、ベトナムのスタートアップ生態系はASEAN加盟諸国の中で3番目となっています。政府はベトナムのスタートアップ生態系のさらなる発展に有利な条件を作り出すため全力を尽くします」
また、5日、ハノイで行われたベトナム改革発展フォーラム2018で、グエン・スアン・フック首相は「政府は法的枠組みの完備、知的所有権の実施、科学技術に関する市場体制の充実、企業と研究所や教育養成施設との連携、スタートアップ生態系構築のため、人材と国家予算などを活用する」と明らかにしました。
民間経済セクターの発展のため、行政改革を加速
近年、ベトナムの民間経済セクターはベトナムのGDP=国内総生産の成長率のおよそ40%を占めるようになっています。また、このセクターは500万人に雇用を創出し、人民の生活水準の向上に寄与してきました。特筆すべきことは民間経済セクターは多くの生産、経営分野に先駆けています。
しかし、民間経済セクターは現在も法的枠組み、生産経営環境などに関する多くの障壁に直面しています。そのため、経営条件の削減は差し迫った課題となっています。ベトナム商工会議所法制部のダウ・アイン・トアン( Dau Anh Tuan) 部長は次のように語りました。
(テープ)
「経営条件の点検と簡素化は常に実施しなければなりません。新しい経営条件を適用する時、独立した管理体制を整備する必要があります。関連各部門は経営の自由権を無視して、新しい経営条件を勝手に整備することは経営条件改革の失敗と言えます」
また、グェン・スアン・フック首相は民間経済の役割を活用することは経済の競争力の向上につながると明らかにすると共に、ベトナムは2020年をめどに、民間企業を始め、企業100万社があるという目標を掲げています。