ベトナム ドイツ、ニュージーランドとの関係を強化

(VOVWORLD) - このところ、ベトナムの指導者の外国への訪問や多国間フォーラムへの参加の一方、各国の指導者が相次いでベトナムを訪問しています。
その中に、ドイツのオラフ・ショルツ首相とニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相によるベトナム訪問があります。

13日と14日の両日のショルツ首相のベトナム訪問は、2011年10月のメルケル首相の訪問から、11年ぶりのドイツ首相の訪問となっています。

ベトナム・ドイツ関係の新たな一ページ

この訪問はベトナムとドイツが2011年に樹立した戦略的パートナーシップが順調に発展し、2年前に、発効したEVFTA=ベトナム・欧州連合の自由貿易協定により、投資貿易協力に大きな成果を収めている背景の中で行われたものです。

13日に、行われた会談でファム・ミン・チン首相とショルツ首相は、消費市場の開拓、サプライチェーンや原材料供給源の維持、ハノイ市の新しい地下鉄プロジェクトの実施、再生可能エネルギー開発、気候変動対応などの分野へと協力を拡大することで一致しました。また、国防・安全保障、教育訓練、科学技術、医療、文化、司法・法律、職業訓練、労働移住分野でも協力を拡大し、質の高い職業訓練協定と熟練労働者の移動に関する協力協定を早期に交渉・調印することで合意しました。

また、両国は戦略的パートナーシップの展開に基づく2023年と2024年期の行動計画。および2030年までのビジョンを採択し、ショルツ首相の訪問にあたり、国防協力に関する覚書が調印されました。

ショルツ首相のベトナム訪問は両国の友好と協力関係に新たな一ページを切り拓き、ベトナムをはじめ、東南アジア地域に対するドイツの高い関心を示すとしています。

ベトナム・ニュージーランドの戦略的パートナーシップを強化

ドイツ首相に続き、ニュージーランドのアーダーン首相は14日~17日までベトナムを公式訪問しています。これはベトナムとニュージーランドの戦略的パートナーシップの順調な発展の証となっています。

ベトナム ドイツ、ニュージーランドとの関係を強化 - ảnh 1ドブソン大使

 訪問を前に在ベトナムニュージーランド大使館のトレデン・ドブソン大使は次のように語りました。

(テープ)

「この2年間、新型コロナウイルス感染症の流行にも関わらず、我々の関係は順調に発展しています。また、各レベルの訪問団の交流や貿易・投資、農業、教育、国防・安全保障、草の根交流などの分野における協力が維持されています。アーダーン首相の今回の訪問は両国関係の強固な基盤を築くチャンスとなります」

訪問期間中、アーダーン首相はファム・ミン・チン首相と会談し、新型コロナで中断されていた貿易・投資、観光協力の回復について話し合います。また、「ベトナム・ニュージーランド企業対話」や「農業分野における戦略的パートナー」など一連の活動が行われ、両国の産業界や研究機関にとって、知見の共有や貿易協力を強化する機会となります。

今回、アーダーン首相には大手企業の代表多数が同行しています。先ほどの在ベトナムニュージーランド大使館のトレデン・ドブソン大使は次のように明らかにしました。

(テープ)

「ベトナムとニュージーランドはオープンな経済政策を実施しており、世界経済への広範な参入を進めていることにより、投資・貿易協力を促進する余地が大きいです。ニュージーランドは自由でオープンな市場であり、貿易相手国の製品や技術、専門的知識を活用することができます。ベトナムの精密な生産能力は私たちが必要とするものです。両国の産業界は両国の潜在力を把握すれば、2024年までに貿易額を20億ドルにするという目標を達成、ひいては上回る可能性があるでしょう」

両国の戦略的パートナーシップが良好に発展している中で行われるアーダーン首相のベトナム公式訪問は両国関係を新たな発展段階に押し上げると期待されています。

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