会議で発表された報告によりますと、ベトナム経済は、家畜の価格の下落や鉱産物産業の低迷など困難に直面していながらも、他の部門はかなり回復し、周辺の国際環境も安定しています。

グエン・スアン・クオン大臣

農業 重点的な部門

ベトナム政府は、2017年の農業成長率を3％に、農林水産物の輸出額を330億ドルにするという目標を打ち出しています。これまで、農業は順調に発展しており、その中で、水産物の今年初めからの6ヶ月の成長率は2.65％で、著しい成果を見せています。しかし、年末まで、アメリカへの水産物の輸出は困難に直面すると予測されています。

農業農村開発省のグエン・スアン・クオン大臣は、農林水産物の消費を強化するために全力を尽くしていると明らかにし、次のように語りました。

（テープ）

「水産物、果物、林産物などベトナムの強みである品目の生産を強化していく方針です。また、農業農村開発省は計画投資省と協力して、決議210号を改正し、企業に対し、農業への投資、農民との連携を推奨しています。」

このように語ったクオン大臣はまた、オーストラリアへのエビの輸出、ミャンマーへの卵の輸出、中国への豚肉・牛乳・魚の輸出など、各国にベトナムの農林水産物輸入に便宜を図るよう交渉していると述べました。

輸出市場 拡大

各国が輸入品に技術的障壁を作っている背景の中で、商工省のチャン・トゥアン・アイン大臣は、輸出品の質を高めると共に、ベトナムと各国が締結した自由貿易協定に基づいて市場開拓を加速させる方針であると述べました。アイン大臣は次のように語りました。

（テープ）

「先日のロシア訪問で、双方は、植物・動物の検疫制度を互いに認めると共に、水産物市場を互いに開放させることについて話し合いました。また、中国への米の輸出についても、証明書や手続きなどを簡素化させるようにしています。私たちは関連各機関の連携を強化し、輸出市場の開拓・拡大を進めなければなりません。」

外国人観光客 30％増

今年初めからの6ヶ月間、ベトナム観光は著しい成長を見せています。現在、ベトナムの宿泊施設は2万5千ヶ所で、部屋総数は5年前の2倍となる45万になっています。しかし、ベトナム観光の競争力はまだ低いと指摘されています。文化スポーツ観光省のグエン・ゴック・ティエン大臣は、今年ベトナムを訪れる外国人観光の伸び率を30％にするという目標を達成するのは簡単ではないと述べ、その対策について次のように語りました。

（テープ）

「中国、韓国、日本、ロシア、アメリカ、ヨーロッパなど重点的な市場で観光ピーアールを強化しています。そして、ベトナムを安心安全な観光地にすると共に、各地方間の観光連携を強化しています。」

年末までは多くの困難に直面すると見込まれますが、ベトナム政府と関連各省庁の努力により、2017年の成長目標は達成できることでしょう。