ベトナム 質の高い外国直接投資を誘致

(VOVWORLD) - ベトナムは今後のFDI誘致方向を変えなければなりません。

FDI外国直接投資は、ベトナムの経済発展に大きな弾みをつけていると言えます。ODA政府開発援助が減少し、外国間接投資がまだ安定していない背景の中で、FDIの役割はいっそう高まっています。そのため、FDI誘致について新しい方策が求められています。

ベトナム 質の高い外国直接投資を誘致 - ảnh 1 FDI誘致でトップに立っているハノイ

質の高いFDIは必至

1987年12月に外国投資法が発布されてから31年が経ちました。この31年、FDIはベトナムの経済社会の発展に大きく貢献していると評されています。しかし、ベトナムのFDIの誘致には幾つかの問題が残されていると指摘されています。

また、グローバル的には非伝統的な外国投資が増えていることや、米中の貿易戦争、保護主義などは、FDIが減りつつある傾向につながると見られています。そして、第4次産業革命が世界全体の生産・流通・消費を変更させていることもFDIに影響をもたらしています。

こうした背景の中で、ベトナムは今後のFDI誘致方向を変えなければなりません。それは、持続可能な発展やグリーン成長、第4次産業革命などにつながるFDIを誘致することです。ベトナム計画投資省のグエン・チ・ズン大臣は次のように語りました。

(テープ)

「外国直接投資を誘致する際、ハイテク、再生エネルギー、クリーンエネルギー、ハイテクアグリカルチャー、スマートアグリカルチャーなどの分野に集中しようと思っています。また、第4次産業革命のメリットを活用する新しい分野への投資を誘致したいと思います。」

具体的な措置

ベトナムがFDIの誘致方向を変えるために、先ずやらなければならないのは、その方向に相応しい法整備を進めることです。また、国の経済社会発展戦略及び世界のFDIの新しい流れに基づいてFDI誘致戦略を変える必要があります。そして、国内企業と外国企業との連携を目指して国内企業の能力を高めることです。

国内企業とFDIの企業との連携を促進させることは、ベトナム経済の競争力を向上させるよい方法だと見られています。在ベトナムアメリカ商工会議所のマイケル・ケリー所長は次のように語りました。

(テープ)

「在ベトナムアメリカ商工会議所とアメリカ通商代表部は、ベトナム企業と世界各国の企業との連携を促進させるプロジェクトを早期に実施します。これはベトナム企業の全面的な発展に弾みをつけると思います。ベトナムは大きな発展チャンスに恵まれていますが、在ベトナムアメリカ商工会議所はベトナムをできるだけ支援したいと思います。」

質の高いFDI外国直接投資を誘致するためには、質の高い人材の育成が非常に重要であるとの意見が多くの経済専門家から出されています。そして、ベトナム企業は、企業管理、生産管理、労働安全、環境保護などにおいて自らの能力を一段と高める必要があるとしています。

FDI外国直接投資は、引き続きベトナムの経済発展に重要な役割を果たしてゆきますので、FDIのメリットを最大限に活用するのはこれらの課題です。


ご感想

他の情報