(VOVWORLD) - ベトナムの政府と国民の高い決意と大きな努力により、2021年、ベトナム経済はかなりの成長を達成し、世界経済が回復すれば、ダイナミックな発展軌道に戻ることでしょう。
2020年、新型コロナウイルス感染症への抑制に成功したベトナムはプラス経済成長を維持することができた数少ない国の一つです。また、政治的安定や、投資経営環境の改善、国際社会における国の威信の向上などは2021年の経済成長に大きな弾みをつけるでしょう。
2021年のよいスタート
WB世界銀行によりますと、2021年、ベトナムの経済成長率は約6.8%に達し、その後の成長率は6.5%台を維持すると予測されています。
2021年は、第13回党大会決議を展開する最初の年として、ベトナムの発展事業において重要な節目となります。ベトナム政府は2021年の任務として、新型コロナ抑制と経済発展という二重目標を掲げています。
この目標を実現させるため、政府は10の主要な措置を打ち出しています。これらは、新型コロナ予防対策を徹底させながら、疫病による被害を最大限に抑えること、マクロ経済の安定を維持し、インフレを抑制すること、国の生産性と競争力を高めるため、成長モデルの改革と経済構造の転換強化を両立させること、全てのリソースを動員・活用すること、重点的なインフラ整備プロジェクトの展開を促すこと、インベンション・イノベーションによるスタートアップを奨励することなどです。
経済発展に突破口を開く
2021年に入ってからは、ベトナムは新型コロナウイルス感染症の第3波に直面しています。しかし、新型コロナへの豊かな対応経験と周到な準備により、ベトナムは第3波に効果的に対応しています。また、政府は疫病に対応しながらも、企業の生産経営活動にできるだけ便宜を図る方針です。グエン・スアン・フック首相は次のように語りました。
(テープ)
「私が強調したいことは、1億人の人口を擁する国内経済、世界各国との対外経済、デジタル経済という3つの経済を発展させるということです。また、マクロ経済の安定化やインフレ抑制なども重要です。そして、関連各省庁は、新型コロナの影響で困難に直面している企業と労働者を対象に支援政策の展開を急ぐ必要があります。さらに、消費の奨励や手数料の削除なども検討してゆきます。」
政府のこうした取り組みは経済専門家から好評を受けています。経済専門家ヴォ・チ・タイン博士は次のように語りました。
(テープ)
「まずは、戦火の中にいるように疫病への予防対策を迅速かつ徹底的に展開しなければなりません。また、コロナ対策の支援パッケージの展開を促す必要があります。そして、世界が大きく変化している中で、デジタル転換や気候変動対策などにおいてその変化に対応できるようにしなければなりません。」
新型コロナの感染が全世界で複雑に推移している中で、世界経済の回復は長引く可能性があるので、国際社会に深く参入しているベトナム経済は影響を受けるはずです。しかし、ベトナムの政府と国民の高い決意と大きな努力により、2021年、ベトナム経済はかなりの成長を達成し、世界経済が回復すれば、ダイナミックな発展軌道に戻ることでしょう。