(VOVWORLD) - 今からちょうど25年前の1995年7月28日に、ベトナムはASEAN東南アジア諸国連合に加盟しました。この25年間、ベトナムは常に、ASEANの責任あるメンバーとしてASEANの発展に大きく貢献しています。
ASEANへの加盟はベトナムの経済成長や国際社会への参入において重要な節目となりました。一方、ベトナムの積極的な活躍により、ASEANの威信と影響力は益々高まっていると評されています。
ASEAN共同体の構築に貢献
この25年間、ベトナムはASEANに大きく貢献していますが、その中で、ベトナムのASEANへの加盟は東南アジア地域の二極化に終止符を打ち、カンボジアとミャンマーのASEAN加盟に有利な条件を作り出しました。これにより、ASEANは東南アジア地域のすべての国が加盟した組織となりました。
また、この25年間、ベトナムは、多くのアイデアや提案を出し、ASEANの政治的安定と発展に大きく貢献しました。特に、ASEAN議長国を務める際、ベトナムはより活躍しました。1998年のASEAN議長国として、ベトナムは、1997年7月よりタイを中心に始まったアジア通貨危機後の経済回復と、ASEAN加盟諸国間の経済発展レベルの格差是正を目指す「ハノイ行動計画」を出しました。また、2010年のASEAN議長国を務める際、ベトナムは、ASEANの目標を実現させるため、ASEAN諸国の行動計画の展開を促しました。そして、2020年のASEAN議長国を務めているベトナムは、2020年のASEANのテーマとして「結合と主体的適応」を掲げており、ASEAN内の結合を強化して困難を乗り越えるという方針を提唱しました。ベトナムの活躍について、ラオスのサルムサイ・コンマシット外相は次のように語りました。
(テープ)
「現在の世界情勢から見ると、ASEANは、大国と先進国を始め、世界の多くの国が協力関係を拡大したい国際組織の一つです。これは、ASEAN内の連帯と結合の現われであると思います。こうした成果はベトナムのリーダーシップによるものです。」
ASEANの外交の促進
ASEANに対するベトナムの貢献について触れるならば、ベトナムが二国間外交と多国間外交に関する経験を生かしてASEANの外交の推進に大きく貢献したことを抜きにして語ることはできないでしょう。オーストラリアのニューサウスウェールズ大学のCarl Thayer教授は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムは全方位外交政策と二国間外交に関する経験を生かして、ロシアとインドを含む相手国とASEANの協力関係を促進させています。また、地域の諸問題を解決するため、ベトナムはARF=ASEAN地域フォーラムの発足を提案した他、2010年に開催された初めてのADMMプラス=拡大ASEAN国防相会合を開催しました。また、ベトナムが東アジア首脳会議へのロシアとアメリカの参加を強く支持したことにより、東アジア首脳会議は一段と発展しました。」
ベトナム東部海域(南シナ海)問題について、ベトナムはASEAN内の連帯に重要な役割を果たすとともに、ASEANの核心的な役割を強調しています。
こうしたベトナムのASEAN加盟は、今日のASEANの発展と繁栄につながりましたが、ベトナムはこれからもASEANの発展と繁栄により大きく貢献してゆくでしょう。