(VOVWORLD) ベトナムは1月1日、ASEAN議長国の任に正式に就きました。年末までにベトナムは政治から外交、経済、国防、文化社会などにわたって300あまりの活動やイベントを行います。「結合と主体的適応」をテーマに、5つの優先課題を掲げ、ベトナムはダイナミックな議長国として活躍する姿勢を整えました。
5つの優先課題と300の活動
ASEAN2020議長国として、ベトナムは重責を負い、やるべきことが山積していると予測されています。ベトナムは結束し、主体的に適応できる共同体の構築を目指し、5つの優先課題を打ち出しました。それらは「団結と統一」、「地域連結と結合の推進、適応能力の向上、と第4次産業革命のチャンスの活用」、「共同体の意識の向上、ASEANの共通の価値づくりと市民への普及」、「ASEANとパートナー国との関係の強化」、「ASEANの適応能力と活動効果の向上」です。
これらの課題を定めたうえで、ベトナムはASEAN2020の準備作業を素早く開始してきました。ベトナムのASEAN国家委員会の事務局長であるグエン・クォク・ズン外務次官は次のように語りました。
(テープ)
「やるべきことが山積しているので、早くから準備をスタートさせなければなりません。2018年末に、ASEAN国家委員会が設立され、ASEAN2020のテーマや優先課題が定められました。文化宣伝やセキュリティ、レセプション、医療ケアなども周到に準備され、ASEAN2020を成功させることが狙いです。」
ASEAN2020 の300の活動やイベントの中で4月と11月に開催される首脳会議が最も重要な出来事となります。そのほか、8月に行われる第41回東南アジア連議院総会と20あまりの閣僚級会合があります。先ごろ、中部カインホア省ニャチャン市で非公式ASEAN外相会合が行われました。
ASEAN2020を成功させる決意
2020年はASEAN共同体の構築5周年となり、ASEANとパートナー国との一連の行動計画の実施が終了した年でもあります。ASEAN2020の議長国として、ベトナムはチャンスを得ながら、重責を果たさなければなりません。ASEANの発展を維持し、収めた成果を活用して、強固な共同体を構築して、地域におけるASEANの役割を向上させることは重い責任そのものです。
ASEAN加盟以来この25年間、ベトナムは積極的で責任感あるメンバーとして、ASEANの発展に多大な貢献をしてきました。2010年、ASEAN議長国を務めた期間に、ベトナムはすべての分野でASEANの諸活動の開催に成功し、加盟諸国とパートナー国の高評を得ました。 今回もベトナムはASEANの成果を生かして、ASEAN内の協力を推進していく方針です。先ほどのASEAN国家委員会のグエン・クォク・ズン事務局長は次のように語りました。
(テープ)
「10年が経ち、我が国の地位が遥かに向上しています。また、こうした国際会議を開催する経験を多く積んできました。ベトナムは地域と世界各国の信頼と支持を得ています。」
ベトナムは経験を活用し、力を尽くし、ASEAN議長国としての任務を完遂する決意を固めました。