ベトナム・EUの貿易協力強化に繋がるEVFTA協定
(VOVWORLD) -4年前の2020年の8月1日にEVFTA=ベトナムとEU欧州連合との自由貿易協定が発効しました。これは、EUが発展途上国であるベトナムと締結する高い基準と最も包括的な新世代FTA自由貿易協定となっています。
4年前の2020年の8月1日にEVFTA=ベトナムとEU欧州連合との自由貿易協定が発効しました。これは、EUが発展途上国であるベトナムと締結する高い基準と最も包括的な新世代FTA自由貿易協定となっています。実施されてからの4年後に、同協定は前向きな成果を収めてきました。それらは、繊維縫製品、革靴、農産物などのベトナムの主力輸出製品に対して市場を開放するとともに、国内企業がEUの設備や、ハイテクなどに接近できるチャンスをもたらし、ベトナムが国際ルールに見合った政策や法律を完備するのに役立っているということです。
一方で、EU向けのベトナムの輸出額はおよそ50%増加しました。これにより、ASEAN東南アジア諸国連合加盟諸国の中で、ベトナムがEUにとって上位の貿易相手国となっています。逆に、ベトナム向けのEUの輸出額も約40%増加しました。年初7ヶ月で、EU向けのベトナムの輸出額は293億米ドルに達し、昨年同期比の15.8%増となっています。輸出額が急増したことにより、EU向けの輸出超過額は昨年同期比の19.4%増に当たる200億米ドルを超えています。その中で、水産物や、青果、履物、繊維製品、木材と木工製品などの主力製品の輸出額は引き続き増加しています。
ベトナムの主要輸出市場はオランダ、ドイツ、イタリア、ベルギー、フランスとなっています。商工省多国間貿易政策局のルオン・ホアン・タイ局長は、ベトナムがEVFTA協定を実施して以来、体制改革、輸出入活動、および投資活動などにおいて多大な成果を収めたと確認し、次のように明らかにしました。
(テープ)
「これまでに、ベトナムが締結している新世代の自由貿易協定の中で、EVFTA協定は最も前向きな成果をもたらしました。高く評価されたハイライトの一つは、ベトナムが体制改革を主体的に行うようになったことです。これは、透明かつ有利な経営環境の構築、EU加盟諸国を含む外国からの投資の誘致などに役立っています。これまでに、EUは、ベトナムに約280億ユーロの投資額を実施してきました。EUは常にベトナムにとって上位にある重要な市場です」
一方、ベトナムで経営投資活動を行っている欧州諸国の多くの実業家によりますと、EVFTA協定は欧州諸国の投資家に対してベトナムの魅力を高めています。EU加盟諸国の投資家は、2023年の1月~9月までの間に、ベトナムに対しFDI外国直接投資金額8億ユーロを追加しました。
ベトナムとEUは、今後も貿易と投資分野での協力を推進する方針です。ベトナム駐在欧州連合代表団の代表は、EUとベトナムとの貿易投資関係が引き続き成功を収めていくと確信を表明しました