世界ラジオデー2017

 世界ラジオデー2017 - ảnh 1
リスナーからVOV5に寄せられた手紙

2月13日はUNESCO =国連教育科学文化機関により「世界ラジオデー」に定められている日です。今年は「ラジオそれはあなた」をテーマにして、インターネットやソーシャル・ネットワーク・ブームをはじめ、情報源が多様化されている背景の中で、ラジオ聴取者を重視すると訴えています。各ラジオ局はリスナーを中核にリスナーの意見を伺うとともに、放送発展計画を調整するとしています。

現在、科学技術とソーシャルメディアの急速な発展につれ、ラジオ放送も変化しています。各ラジオ局はリスナーを引き付けるため、若者の間に人気があるソーシャルメディアの活用に取り組んでいます。

大衆の信頼を高める

それぞれのラジオ局は独自の方法で従来からのリスナーの割合を維持するとともに新たなリスナーの誘致に力を入れています。また、番組の刷新や内容の充実などを通じて、大衆の信頼を高めることを狙っています。さらに番組制作者とリスナーとの相互作用(インタラクティブ)の強化を重視し、リスナーに自分の意見を述べるようチャンスを与えています。ルーマニア国営放送はこうした刷新を行なったことでリスナーにより「最も愛用されているラジオ」に選ばれました。ルーマニア国営放送のオビジュ・ミクレスク総裁は次のように明らかにしました。

(テープ)

「私たちは事実の尊重を基礎に、番組を制作しています。また、信頼に足る情報に基づいて番組を制作し、聴取者の魅了が狙いです。さらにリスナーの番組制作への参加やリスナーとのインタラクティブを絶え間なく強化しています。」

技術の活用により、リスナーとのインタラクティブを促進

各ラジオ局はリスナーとの相互作用的番組の制作にとどまらず、リスナーの意見や要望に耳を傾け、リスナーに番組制作や放送局の戦略・方針の作成に参加するチャンスを与えています。6年も、内戦が続いているシリアでは、住民は情報へのアプローチが難航する一方、マスメディアは情報を客観的に伝えることは容易ではありません。2013年、フランスに本部を置く放送局FMRozanaは記者数十人をシリアに派遣しています。これにより、FMRozanaはシリアの情勢を客観的かつ独立的に伝える放送局の一つとなっています。同放送局の編集長であるリナ・チャワフ女史は次のように語りました。

(テープ)

「Rozanaはシリア人の声を伝える目的で設立されたものです。6年間にわたる内戦を終結させる解決策が見出されていない背景の中で、シリア人が自分の立場を伝える報道手段を必要としています。ですから、私たちのFMRozanaはシリア人に意見や願望を表明するチャンスを与える必要があると思います。テレビと違って、映像がないラジオを通じて、シリアの住民たちは声を通じて、自由に意見を述べることができます。」

Rozanaをはじめ、多くのラジオ局はFM放送だけでなく、生放送やホームページでの放送、スマートフォン向けインスタントメッセンジャーアプリケーションなどを導入しています。一方、リスナーはViber、Skype、ツイッター、フェイスブック、メッセンジャーを通じて、放送局にアクセスすることができるようになりました。

2月13日の「世界ラジオデー」にあたり、UNESCOのイリナ・ボコバ事務局長は「情報の交換とアプローチ方法が迅速に変化している現在、ラジオ放送はダイナミックな発展をとげ、重要な役割を果たしている。リスナーとのインタラクティブが図られ、彼らの意見や要望を伝えるラジオ放送はリスナーの友人となりつつある。これは現代社会におけるラジオ放送の重要な役割を認め、その地位を確保するであろう」と強調しました。

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