(VOVWORLD) - 2017年、政府と各部門、地方は企業の支援に全力を尽くしています。これは2017年に経済分野で達成されてきた成果を通じて示されています。
2017年、政府は企業が生産経営活動に直面する困難解決に力を入れています。具体的には、法律と政策の点検・完備、金融、関税、土地、投資、建設、環境、輸出入などに関する行政手続の簡素化を進めています。また、政府は企業との対話や、経済発展、イノベーション、スタートアップの奨励に関するフォーラムなどを頻繁に行っています。
印象的数字
2017年、民間経済発展に関する重要な政策が発行され、その中で、中小企業補助法や、投資経営条件に関する政令があります。これらは企業の発展、経営環境の改善の道を切り開きました。政府と関連各機関は企業共同体からのコンプレインのおよそ80%を処理しました。
商工会議所のブー・ティン・ロック会頭(写真:Vietnamnet |
その結果、2017年、新規設立企業の数は12万社を超え、ベトナム企業法が制定されてからこの17年間の最高となっています。同時に、活動を一時停止していた2万5000社は事業活動を再開しました。外国直接投資総額は175億ドルに達し、過去10年の最高となっています。ベトナム商工会議所のブー・ティン・ロック( Vu Tien Loc) 会頭は次のように語りました。
(テープ) O Loc
「政府は新任期を始めた直後、体制改革に着手しました。グェン・スアン・フック首相は各省庁、部門、機関に対し、投資法と企業法の施行細則政令を早期に完成し、政府に提出するよう求めました。また、首相は各部門や、地方に対し、企業の要求とコンプレインを解決するよう指導しました。」
世界銀行が10月31日に発表した経営環境報告書「ビジネス環境の現状2018」によりますと、ベトナムは190カ国・地域中68位で、前年と比べ14ランク上昇しました。また、ベトナムの国際競争力も向上しています。WEF=世界経済フォーラムが各国・地域の国際競争力を順位付けした「国際競争力リポート2017-2018年版」によりますと、ベトナムは137カ国・地域中55位となり、前年版の60位から5ランクアップしました。
ロバート・E・モリッツ会長 |
ロンドンを本拠地とする世界最大級のプロフェッショナルサービスファームのPwC= プライスウォーターハウスクーパース・インターナショナル・ネットワークのロバート・E・モリッツ会長は次のように語りました。
(テープ) Robert
「ベトナムはよい経済成長率を維持しています。これは非常に重要な意義を持つものです。ベトナム経済は安定した成長率を維持し、魅力的な経営チャンスを作り出しています。そのため、外国の大手企業はベトナムに投資することを望んでいます。PwCが実施した調査によりますと、ベトナムはAPEC=アジア太平洋経済協力のCEO=最高経営責任者が投資する意欲がある世界5カ国の一つです。これは戦略的な意義があります」
各部門、地方の積極的な参加
この1年間、各部門や地方も企業への支援活動を積極的に行ってきました。財務省は税関、関税分野に関する改革を精力的に進めています。商工省は投資経営条件の675件を削減する計画を作成しました。ハノイはオンライン公的サービスポータルを開設しました。中部ダナン市はインベンションや、スタートアップネットワークを構築しました。中央経済管理研究所のグェン・ディン・クン( Nguyen Dinh Cung) 所長は次のように語りました。
(テープ)
「この1年間、政府は経営環境の改善に多くの成果を収めています。経営活動を妨げる条件と規定の多くが撤廃されました。政府だけでなく、各地方もこの改革事業に全力を尽くしています。」
今後も、ベトナム政府は企業の困難解決を引き続き支援し、企業と共に、国の経済発展のために努力していく方針です。