列国議会同盟第132回総会、参加者が語るベトナムの印象
70件ものイベントが含まれる、ハノイで開催されたIPU=列国議会同盟第132回総会。今回の総会に出席した世界166カ国の代表者たちは、開催国ベトナムについての感想を聞かれ、誰もが「素晴らしい」、「すごい」という言葉を繰り返しています。
有利な総会の内容
列国議会同盟第132回 総会の内容が高く評価されています。インターネット安全保障、水源管理、国際法律、国家主権、人権、男女平等、子どもの健康ケア、国連関連問題など総会で議論されている議題は参加各国の国会の活動に役立つということです。シエラレネオの女性議員ホン・ロサリン・スミスさんは次のような感想を語りました。
(テープ)
「ベトナムは今回の総会の準備作業がよく、総会の成功に大きく貢献しました。総会内容についてですが、議論されている議題は、言葉から行動へという方針で、約束や計画を実現化させるもので、素晴らしいと思います。今回の総会へのベトナムの貢献は私に深い印象を与えています。」
スミスさんはこのように語りました。
「持続的な開発目標・言葉から行動へ」をテーマとしたIPU第132回総会の開催は、国連がミレニアム開発目標の実施結果をまとめた上で2015年後の開発目標を設置しようとしているので、うまくタイミングを合わせています。これにより、今回の総会はより実質的で効果があると評価されています。ドイツ国会のダグマー・フレータグ議員は次のように述べました。
(テープ)
「国家レベルではなく、国際レベルでしか解決できない問題がたくさんありますので、私たちは協力し合って言葉から行動へと進めるべきです。ですからこそ、私たちはハノイに来て共同問題解決に取り組んでいます。166カ国が今回のIPU総会に参加したことによって、総会で採択された決議は大きな影響を与えていくでしょう。」
フレータグさんはこのように述べました。
オランダ国会の議員ハンズ・フランケンさんも、開催国ベトナムが提案した総会のテーマは、国際社会が向かっている目標に適合しており、参加各国から支持を受けていると述べ、次のように話しました。
(テープ)
「私は、持続的な開発目標という今回の総会のテーマを高く評価しています。私たちは一つの世界に住んでおり、お互いに助け合う必要がありますから、私たちが直面している問題は一つ一つの国ではなく、世界規模で議論されたうえで解決すべきだと思います。」
IPU総会の手本
列国議会同盟第132回総会の開催国ベトナムは総会の内容を充実させたと高く評価されているだけでなく、豊かで特色のある文化及び暖かいおもてなしと親切も各国の代表者たちの印象に残っていると言われています。
総会の主な会議場として使われているハノイ国家会議センターの玄関ホールでは、ベトナムに住んでいる54の民族の伝統的な手工芸品のブースが数軒設置されており、各国の代表者を魅了しています。また、ベトナムの伝統音楽を楽しめるスペースもあります。チリのデニセ・パスカル・アレンデ国会議員は次のように話しました。
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「私はベトナムの伝統的な音楽・芸術・文化が好きです。私は総会の一環として行われた文化交流会に参加したことがあります。ベトナムの特色のある文化は私の心に深い印象を残しています。」
インドネシアの国会議員ラハユ・サラスワティさんも、ベトナムの開催作業について「素晴らしい」という言葉を繰り返し、ベトナムほどIPU総会をよく開催できる国はないかもしれないと述べ、次のように語りました。
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「ベトナムがやったことは素晴らしいです。初めてベトナムに来ましたが、こんな暖かいおもてなしをしてくれたこの国が印象的です。お客さんという感じをまったくすることなく、逆に、自分の国にいるような感じがしています。」
IPUのセイバー・チョウドリ議長も、「ベトナムは素晴らしい国で、IPUの期待を超える開催作業ができた」とのべ、今回の総会はこれからの総会の手本になると評価しました。