会議に出席している指導者ら

16日にハノイで開幕した第12期ベトナム共産党中央執行委員会第10回会議の主な議題の一つは、2011年に追加された「社会主義への過渡期における国の建設に関する綱領」（いわゆる2011年綱領）を巡りこの10年間の実施状況をまとめて評価することです。2011年綱領は、社会全体の力を動員して、党と国の建設の促進に大きく役立っていると評されています。

大きな成果 2011年綱領の展開

2011年綱領は、「急速な発展を持続可能な発展と両立させる。持続可能な発展は、終始一貫した要求である」と明記しています。こうした方針により、ベトナムのマクロ経済は安定しており、国営企業の再編成、銀行の不良債権の処理が促進されています。また、国民の生活改善、社会福祉の強化、国際社会への参入も大きな成果を収めています。中でも、ベトナム農業はダイナミックな発展を見せており、2018年の農産物の輸出額は400ドルを超えています。ベトナム有機農業協会のハ・フック・ミック会長は次のように語りました。

（テープ）

「2011年綱領のこの10年の実施はベトナムの農業、農村及び農民に大きな影響を与えました。それは、農民の生活がますます改善されており、農村部が大きく変貌しているということです。国連は、ベトナムが貧困解消で収めた大きな成果を認めています。」

国民 党の指導を信頼・支持

2011年綱領は、「ベトナム人民が構築している社会主義は、豊かな民、強固な国、民主的で公平な文明的社会を目指すものである」と明記しています。これは国民全体の希望であり、国民は党の指導を信頼・支持しています。ハノイ国家大学のグエン・ダン・ズン博士は次のように語りました。

（テープ）

「2011年綱領をこの10年展開できたことは成果を収めています。ベトナムは憲法を改正し、民主主義の強化を明記しています。国は「人民の、人民による、人民のための法治国家の構築に力を入れていると思います。」

そして、国民の大きな関心事である汚職防止対策について、2011年綱領は、「官僚主義と、幹部・党員の腐敗など大きな危機への防止対策を強化」と明記しています。これに基づいて、ベトナム共産党は汚職防止対策を精力的に展開しており、大きな成果を収めています。

この10年、2011年綱領を展開できたことにより、理論的にも実践的にも多くの経験と教訓がまとめられてました。これらの経験と教訓は、2011年綱領のこれからの展開に役立ち、ベトナムの社会主義構築に大きく貢献してゆくことでしょう。