(VOVWORLD) -新年2019年を迎えるにあたり、グエン・フー・チョン共産党書記長・国家主席は、ベトナム通信社のインタービューに応えました。ベトナムの声放送局はこのインタービューの内容をご紹介します。
チョン書記長・国家主席 |
チョン書記長・国家主席は、ベトナムが2018年に収めた重要、かつ、全面的な成果に満足の意を表明すると共に、「それらの成果は、ベトナムに複数の貴重な経験や教訓を与えるだけでなく、国が引き続き発展、刷新し、国際社会に成功的に参入するため確実な土台作りをしてきた。」と強調しました。
経済社会分野における全面的な発展
チョン書記長・国家主席によりますと、2018年にベトナムは引き続き、殆どの分野において急速で、かつ、かなり全面的な発展を遂げたということです。GDP=国内総生産の成長率は7%を超え、GDP総額は2450億ドルを上回りました。一人当たりのGDPは約2580ドルに達しました。マクロ経済が引き続き安定しています。輸出超過額は70億ドルを記録しました。その一方で、スタートアップや、インベンション・イノベーションの運動は促進されました。従って、13万2千社が新たに設立されました。観光部門は、延べ1550万人の外国人観光客、及び、延べ8千万人の国内観光客を迎えたことで、国の主要な経済部門として急速に発展しています。
文化、社会分野において収めた成果は極めて重要であり、物心両面における国民生活の向上、政治的安定、社会秩序に積極的に寄与してきました。対外活動と国際参入は促進され、国の独立、主権、領土保全、及び、戦略的な利益の確実な保護、平和で、かつ、安定した環境作り、国際場裏におけるベトナムの威信と地位の向上に寄与すると共に、国際参入過程におけるベトナムの主体性と積極的な責任を示しています。
注視される党建設
2019年と向こう数年間にも、ベトナムは引き続きマクロ経済を強化し、経済成長率を維持すると同時に、成長の質的向上、3つの突破口に基づいた政策実施の加速化、成長モデルの刷新、経済の再構築を進めることになります。
当面は、行政改革を更らに推進させ、投資、生産、経営障壁を実質的に取り除き、発展のためのあらゆる力を活用することです。同時に、文化、社会の発展、人づくり、社会的進歩と公平の遂行にさらに配慮する必要があります。特に、主要な意義のある任務は、清廉でかつ強固な党建設、政治システム構築を良好に実現するということです。
国家機関の指導部に道徳と才能を兼ね備えながら、国と国民の為に情熱を込めた幹部を選出しなければなりません。幹部、公務員の規律の乱れを正し、綱紀の緩みを引き締め、断固として汚職と浪費と戦うことになります。
世界経済への参入
チョン書記長・国家主席は「ベトナムがCPTPP=包括的かつ先進的環太平洋経済連携協定に参加することは、世界経済への参入プロセスにおける党、国家の主張を具体化させる一歩であり、東南アジア地域、アジア太平洋地域、及び、国際場裏におけるベトナムの重要な役割、地政学的地位を示している。」と明らかにしました。また、CPTPP協定の発効により、ベトナムの企業は、人口約5億人を擁し、世界のGDPの約13%を占める巨大な市場へのアクセスが容易になります。
ベトナムがCPTPP協定の公約を遂行することは、投資経営環境改善、外国投資誘致などに寄与すると同時に、ベトナムとCPTPP加盟諸国間の二国関係を深化させると期待されています。
そして、これまでの成果と経験、政治システム全体の参加、及び、全国民のコンセンサスと信頼は、2019年と向こう数年間の目標達成と任務遂行に向けた大きな原動力であり、確実な土台でもあるということです。