(VOVWORLD) - 25日、第14期国会第9回会議は二週目に入りました。今週もテレビ会議が継続されます。
国会が2週間連続でテレビ会議を行なうのは初めてのこととなっています。これは新型コロナウイルス感染症が流行している中で適切な形式であると同時に第4次産業革命が進められている時代での国会活動の刷新に向けて土台をつくるものであるとしています。
ベトナム国会は世界各国に先駆けてテレビ会議を導入しました。国会議事堂と63の省・市の会議場は対話型電気通信テクノロジーにより結ばれ、画像および音声による会議が行なわれています。
テレビ会議 、実状に見合う形
この間、新型コロナウイルス感染症が複雑に推移し、国内の経済・社会・生活、特に国会の活動にも影響をもたらしています。全社会は新型コロナ対応に取り組んでいる中で、第14期国会第9回会議の第1フェーズはオンラインの形で行なわれたのは実状に見合ったと評されています。開会式で発言に立ったグエン・ティ・キム・ガン国会議長は次のように語りました。
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「国会の活動形式が刷新され、経済社会発展に応え、科学技術が導入されました。これは国民の利益のためでもあります。」
実際、1週間にわたり、テレビ会議が開催された結果、複数の前向きな兆しが現われました。南部キエンザン省選出の国会議員であるチャウ・クイン・ザオさんは次のように話しました。
(テープ)
「発表と議論の登録は明確かつ適宜に行なわれ、時間がかかりませんでした。専用線の信号が良く、音声がはっきり聞こえました。」
一方、ソフトウエアを通じて、国会議員への情報提供が行なわれています。国会議員らは国会のデジタル図書館にアクセスして、第9回会議の参考資料を検索することができます。中部高原地帯ダクラク省選出の国会議員グエン・ズイ・ヒュさんは次のように語りました。
(テープ)
「インターネットの速度や質に満足しています。国会はテレビ会議を行なうことで情報技術の適用に大きな進展を見せました。」
電子国会に前提づくり
国会のグエン・ハイン・フック事務局長によりますと、ベトナムは第4次産業革命を進めている現在、国会会議への情報技術の導入は必要であるとしています。今回のテレビ会議は試験的に導入された新たな形式であり、国会活動の刷新に道を切り開くものであるとしています。フック氏は次のように語りました。
(テープ)
「危機をチャンスに変えるという言葉がよく言われています。これは刷新を行なうためのチャンスであり、時間、予算の節約が図られるだけでなく、第4次産業革命の成果を活用することができます。今回の会議は国会活動に第4次産業革命を導入するための準備であり、国会用のソフトウエアの完備にも条件を作り出すものです。」
国会会議の第1フェーズがオンラインで行なわれたのは国内外の状況に見合うものです。初めて開催された今回のテレビ会議は効を奏し、国会会議の刷新に基盤を作り出すと期待されています。