(VOVWORLD) - 経済面に関して、6億3000万人の人口を擁するASEANのGDP=国内総生産高は3兆ドルに達し、その伸び率は4.7%に達しています。
ASEAN=東南アジア諸国連合が発足して50年、地域の組織から強固な共同体になり、国際社会におけるASEANの地位と役割は日増しに高まっています。現在、ASEANは世界の多くの大国にとって、欠くことのできない相手となっています。
世界の相手国の参加を集める
1967年にバンコクで発足したASEANは大きく成長し、アジア太平洋地域に中心的役割を担っています。2015年のASEAN共同体発足はASEANの地位の向上に寄与し、相手国の関心を集めています。ASEANとアメリカ、ロシア、中国などの相手との高級会議はASEANに対する相手の支持と重視を示しています。
これまで、世界の86ヶ国と地域はASEAN加盟諸国に大使を駐在させた他、対話11カ国の内、9カ国はASEANに代表団を派遣しました。また、第3国にはASEAN委員会が発足し、アジア、欧州、ラテンアメリカなど多くの国々と国際諸組織はASEANとの関係を結ぶことを望んでいます。
2016年、ASEANはチリ、エジプト、モロッコがTAC=東南アジア友好協力条約に加盟するための拡大文書に署名しました。これにより、この条約の締約国は35カ国と地域になりました。その他、スイスと分野別の対話規制を、ドイツと開発相手体制を構築する他、AP=アジア太平洋地域、ECO=経済協力機構、GCC=湾岸協力会議などと協力とコンサルティング関係を結んでいます。
アメリカは常にASEANの核心的な役割を重視、支持しており、ASEANが強固な共同体になるため支援することを公約しています。また、アメリカはASEANをアメリカの重要な経済相手と見なした上で、今後も、ASEAN・アメリカコンネクト構想の続行に取り組むことを強調しました。
その中で、アメリカは若者の指導能力向上を目指す養成プログラムYSEALI=東南アジアヤングリーダーズ・イニシアティブ・Eコミュニティ、フルブライト奨学金支給などASEANの青年と女性育成プログラムの維持を公約しました。
また、アメリカのトランプ大統領は今年11月にベトナムで開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議、フィリピンで開かれるASEANアメリカ首脳会議、東アジア首脳会議に参加することを公約しています。
政治、安全保障、国防などの分野における協力体制にはASEAN地域内諸国だけでなく、世界大国も参加しています。1994年に設立されたASEAN地域フォーラムは地域内の安全保障と政治分野における対話体制の始まりとなりました。
経済面に関して、6億3000万人の人口を擁するASEANのGDP=国内総生産高は3兆ドルに達し、その伸び率は4.7%に達しています。また、ASEANはFTA=自由貿易協定を通じて、世界の多くの国々と経済協力を進めています。
ASEANの価値と活力の向上に絶え間なく取り組む
発足して以来、この50年間に達成してきた成果を活かして、ASEANはASEAN共同体の連携を強化し、ASEANの価値と活力の向上に取り組んで、ASEAN加盟諸国に適切な利益をもたらしています。
発足から50年を迎えるASEANは今後も、団結を維持し、地域における核心的役割を担い、地域の平和維持、安定、発展にさらに貢献するため引き続き全力を尽くしています。