(VOVWORLD) - 1945年8月28日、ベトナム民主共和国臨時政府の誕生に伴い、ベトナム外務省が創設され、故ホーチミン主席が国家主席と外務大臣を務めました。
この77年間で、党の指導の下、外務機関は民族の外交の歴史とホーチミン主席の外交思想を発揮し、包括的かつ力強い発展を遂げ、民族の革命事業に大きく貢献しています。
民族解放と祖国発展防衛事業に奉仕
ベトナム共産党とホーチミン主席の指導の下、外交機関は2つの戦争と祖国建設事業で戦略的な急先鋒として活躍してきました。外交機関は適切な政策を講じ、すべての民主主義国の友人になるという方針でベトナム国民の道理にかなう革命事業に対する世界の平和愛好者の支持と支援を得ました。また、外交機関は1954年のジュネーブ協定や1973年のパリ協定の交渉・締結に力を尽くし、国の歴史に栄光の勝利をもたらしました。国家統一後は、外交は制裁や禁輸令を段階的に解除し、多くのパートナーとの関係を築き、国の発展のために好ましい環境を整えています。ドイモイ=刷新事業が開始されてからこの35年でベトナムはホーチミン主席の外交思想を発揮し、独立、自主、平和、友好、協力、発展、全方位、国際関係の多様化、国際統合の促進、国際社会の責任感あるメンバーであり、各国の友人であるという外交路線を堅持し、祖国の発展防衛事業と地位向上に平和で安定的な環境を作り出しています。
現在、ベトナムは190か国と外交関係を結んでおり、その中の30か国とは、戦略的、あるいは包括的パートナー関係を確立し、230の国、および地域と経済協力関係を樹立しているほか、15件のFTA=自由貿易協定を締結し、70の国際組織に加盟しています。また、広範な外交ネットワークにより、平和かつ安定的な環境の維持や独立、主権、領土保全の確保、輸出市場の拡大、工業化近代化事業に奉仕する先進技術の導入が図られました。新型コロナウイルス感染症が大流行していた期間に医療外交とワクチン外交はワクチン接種戦略の実施に重要な貢献をし、「新型コロナの効果的かつ柔軟な対応、社会経済回復の促進」に有利な条件を提示してきました。ベトナムがAPEC2017やASEAN2020議長国、2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国を歴任し、多国間場裏で活躍してきたことは平和を愛好し、国際法を順守して、国際社会に対する責任を精力的に果たすベトナムのイメージアップに役立ちました。
さらに、文化外交と対外向け報道はベトナムの国土と人々、文化、刷新事業の成果を世界へ紹介するのに寄与しています。また、外交機関は民族大団結の強化や祖国の建設発展事業への国外在留ベトナム人の財源の調達、戦争や感染症が発生した場合の、国外在留ベトナム人の保護に尽力してきました。
チョン党書記長 全国外交会議で発言 写真撮影:Tuan Anh
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包括的かつ近代的な外交機関の構築
第13回共産党全国代表大会が打ち出した外交路線に従って、外交活動は新たな発展段階を迎え、「党の外交」、「国家の外交」、「草の根外交」といった3本柱による包括的かつ近代的な外交の構築が促進されています。外交機関は党の外交や草の根外交と連携させ、国防安全保障の確保、社会経済、文化開発に力を尽くし、平和で安定的な環境の維持、独立、主権、領土保全の確保、近隣国、重要なパートナー、友好国との関係の強化・拡大に集中しています。
新たな段階で清廉かつ強靭で、包括的かつ近代的な外交機関の構築を進めなければなりません。また、党に忠誠を誓い、祖国と国民情熱的に奉仕し、業務遂行能力が高い外交官の育成は重要な課題となっています。外交機関は、今後、ホーチミン主席の外交思想を創造的に発揮し、強靭で包括的かつ近代的な外交部門を構築し、「豊かな国民、強固な国、民主的で公正な文明社会」づくりに貢献する決意を固めています。