ハノイに隣接しているバクニン省は多くの工業団地があり、およそ40万人の労働者がこれらの工業団地で働いています。新型コロナウイルス感染症が蔓延していることはこれらの工業団地の活動とバクニン省の安全保障政策の実施に多くの困難をもたらしています。その背景の中で、バクニン省は省内にある各工業団地の活動の維持を目指す対策を打ち出しました。

先頃、オンライン形式により行われた商工大臣とバクニン省の指導者との会議で、バクニン省の指導者は「バクニン省にある各工業団地の活動が2週間に停止された場合、その損害額は５０兆ドン、約 2360億円にのぼり、同省の工業生産高が4％減、全国の工業生産高が0.5％減となる」と明らかにしました。

また、流通業者が活動を停止せざるを得なくなったため供給が途絶える可能性もあります。その状況が長引いた場合、より多くの被害をもたらします。

これを前に、バクニン省共産党委員会のダオ・ホン・ラン委員長は「バクニン省は生産活動の安全確保を目指し、商工省に対し、新型コロナの推移に見合う対応シナリオの作成を手引きするよう提案しました。ラン委員長は次のように語りました。

（テープ）

「工業団地での生産活動の維持はバクニン省だけでなく、国の経済に重要な意義を持っています。そのため、商工省は工業団地での生産に関連する指示を出す他、大手外資系企業の指導者が商工省や地元の行政府と協力して、困難を乗り越えるように激励するよう提案しています」

バクニン省はベトナム全国で工業生産高が最も高い地方です。その中で、電子製品や機械機器分野におけるバクニン省とバクザン省の輸出総額はベトナムの輸出総額のおよそ30％を占めています。

商工省のグエン・ホン・ジエン大臣は新型コロナ予防対策を行いながら、生産活動を維持するとの提案で一致し、次のように語りました。

（テープ）

「まず始めに、工業団地にある各企業が新型コロナ予防対策を厳格に実施するように手引きするということです。これと同時に、実状に見合った生産計画を作成するため、生産工場にかけられている新型コロナ感染状況マップを常時にアップデートします。それぞれの工場は新型コロナ予防シナリオを作成しなければなりません。また、常に工業団地の安全性を点検します」

必需品の供給に関して、商工大臣は「バクニン省の商工局はいかなる状況においても、必需品を十分に供給する」と強調しました。