(VOVWORLD) -新型コロナウイルスの大流行は、全ての分野に影響をもたらし、全ての家庭や人々の生活を左右してきました。数ヵ月前の疫病のピーク時以来、ホーチミン市などの大都市を初めとするベトナム国内では、消費者のライフスタイルが大きく変化しています。
新型コロナが流行してから、ホーチミン市に住むグエン・ミ・リンさんの一家は、疫病対策のため、大勢の人々が集まる所に行くことを制限しました。そして、全ての活動が平常を取り戻している現在でも、リンさんたちは、お店に買い物に行く回数も少ないです。
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「新型コロナが収束した後、我が家の収入が減少したため、生活はぎりぎり状態です。そこで、私たちは、節約をしなければなりません。食料と生活必需品だけを買いますが、衣類や履物など直接必要のない物の購入を控えています。」
高品質ベトナム製品生産企業協会が国内の消費者を対象に行った調査結果によりますと、93%の人は「向こう6カ月間は、主に食品を購入する」と回答しました。また、商品を選ぶ要素が変わりました。以前は、消費者が一番関心を集めたのは商品の形式、デザインでしたが、現在は、食品の安全性、賞味期限、使い方、生産国などの具体的な情報についても注意しています。
消費者の需要に応えるために、多くの企業は、生産の調整を行いました。ズイアン食品生産会社はその一例です。同社は、ドラゴンフルーツとスイカを原料に加えて、ドラゴンフルーツの米煎餅とスイカのビーフンを作りました。これらの商品は、ベトナム国内では新しい独特な食品となっており、多くの消費者から愛用されているようです。
同社のレ・ズイ・トアン社長は次のように明らかにしました。
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「新型コロナの影響で、スイカの輸出を中止されました。そこで、国内の至る所に、多くのスイカの販売店が出てきました。その時、私は、スイカを原料にして、食品を作ろうと思いつきました。予想通り、私たちは、2週間をかけて、スイカのビーフンを試験的に作った後、安全な食品を消費者に提供できるようになりました。」
一方、お店に行くよりもインターネットでの買い物が増加しています。世界市場研究会社である「Kantar ベトナム」社の代表グエン・フォン・ガ経営発展担当者は、「現在の状況で、消費者たちは、新たな状態に対応するために、生活スタイルを変える用意があり、威信のある商品に関心を寄せている。そこで、この期間に、各企業は、製品のイメージアップ、品質、認知の向上などを行う必要がある」と明らかにしました。