5月2日、ファム・ミン・チン首相は公文書を全国各地と部門に送り、新型コロナ予防対策の強化を指導しました。公文書の中で、チン首相は、外国からの感染源を早期に発見するために入国管理と水際対策を強化することの重要性を強調するとともに、公共の場でのマスク着用、多くの人が集まらないなど疫病予防策に関する規定をきちんと守らなければならないと求めました。また、チン首相は疫病抑制と経済社会の発展という二重目標を実現させる決意を示し、次のように語りました。

（テープ）

「「疫病との闘いは敵との戦いのようである」という精神に基づいて、全ての措置をとって、感染者とその濃厚接触者の追跡・隔離を急がなければなりません。社会全体と政治システム全体は、疫病抑制と経済社会発展という二重目標を実現させるために全力を尽くさなければなりません。また、新型コロナとの闘いに先頭に立つ医療関係者や公安部隊などは、疫病に関する規定に従ってより効果的な対策をする必要があります。」

この数日、市中感染者が確認された北部ビンフック省やハナム省、ハノイ市、中部ダナン市、ホーチミン市などは、学校の休校や宗教施設の受け入れ停止、露天飲食業の営業停止、バー・ディスコ・カラオケ・マッサージ・美容施設・ゲームセンターなど生活に必要不可欠ではないサービスの停止などの措置をとっており、疫病予防対策を一段と強化しています。これらの措置は市民の生活に影響を与えていますが、市民から支持を受けています。ハノイ市民のグエン・キム・オアインさんは次のように話しました。

（テープ）

「私は、路上で喫茶店を営んでいますが、疫病のせいで休まざるを得ません。疫病が収まったら、またやりますよ。営業停止は、疫病の拡大よりいいですからね。」

なお、14日間の集中隔離期間が終わっても、検査で陽性結果になるケースもあることから、保健省は集中隔離期間の延長を提案しています。また、保健省は、外国からより多くの新型コロナウイルスワクチンの調達を進めるとともに、国内のワクチン研究開発を加速させる方針です。