(VOVWORLD) - ベトナムは政治システムと社会全体の責任感と努力により、新型コロナ予防対策を効果的に展開している数少ない国の一つです。しかし、4月の終わりに発生した第4波が複雑に推移していることを前に、ベトナムは今までの成果を維持するために全力を尽くしています。
ワクチン接種の会場 |
新型コロナの感染症が多くの地方に広がっていることを受け、28日、国会は、緊急な新型コロナ予防対策の実施を首相に許可するという内容を持つ決議を採択しました。これは新型コロナとの闘いにおける政府の権限と責任感を発揮させることが狙いです。
これに先立つ23日、ファム・ミン・チン首相の主宰の下、新型コロナ予防対策に関する全国会議がオンライン形式で開催されました。会議で、チン首相は全国各地と関連各省庁に対し、新しいアプローチ方法でより効果的で断固とした新型コロナ予防対策を講じるよう求めました。
各地で多くの仮設病院が設置されました。 |
首相の指示を受け、各地は、新型コロナ予防対策に関する規定の厳守に対する国民の認識を高めるとともに、地元の現状に基づいて現行の規定より厳しい規制を実施することができます。また、各地は現段階で新型コロナ予防対策を最優先課題と見なし、各地区の新型コロナ対応グループを始め、地元の組織と団体の役割を最大限に発揮させるとともに、新型コロナとの闘いに政治システム全体の総合的な力を動員する必要があるとしています。
チン首相は、社会的隔離措置が適用される期間は、感染地区を縮小し安全な地区を拡大させるための最もふさわしい時間枠であると述べ、この期間にすべてのリソースをできるだけ活用して感染の拡大に歯止めをかけるとともに、社会的弱者を始め、国民に食料品と生活必需品を十分に提供しなければならないと求めています。
そして、チン首相は、新型コロナを効果的で長期的に抑制するためには国民全体にワクチンを接種することが必至であると述べ、保健省に対し、各国からのワクチンの調達と国産のワクチンの生産を加速するよう指導しています。
さらに、チン首相は、感染リスクが低い地区を「グリーンエリア」と見なし、これらの地区での生産経営活動を促す必要があると述べ、それぞれの工場・工業団地は疫病に対応する砦に、それぞれの労働者はこの闘いの兵士になるように取り組むよう訴えています。
政府のこうした指導により、新型コロナとの闘いがうまく行き、今までの成果が維持されることでしょう。