ベトナム祖国戦線中央委員会幹部会のグェン・バン・フア副議長(写真:TTXVN)
今月22日、ベトナムの第14期国会議員選挙、及び、2016年~2021年までの各レベルの人民評議会議員を選出する投票が行われます。投票に行くことは市民としての権利を行使するだけでなく、選出される議員への信頼や願望を示すものでもあります。
投票と立候補の権利は政治面における市民の基本的権利であり、憲法に定められています。1946年のベトナムに初の憲法から2013年の憲法まですべてはこれらの権利のもとに進められてきました。
第1期国会選挙が行われた1946年ホーチミン主席は候補者の前で発表を行いました。「有権者の投票は高貴な価値がある。これはベトナム人民が国の主人公になったことを示すものだから。その理由で、有権者は祖国の利益のため、そして、自らの利益のため、積極的に投票に行く必要がある」と強調しました。
投票は豊かな国づくりの基礎レンガ
1946年に行われた初のベトナム総選挙で、ホーチミン主席は「それぞれの投票は豊かな国の建設の基礎を作るレンガのようだ」と述べました。1946年の総選挙の精神を生かして、ベトナム共産党と政府は人民の民主主義の発揮を重視しています。ホーチミン国家政治学院所属共産党歴史研究所のグェン・チョン・フック( Nguyen Trong Phuc) 元所長は次のように語りました。
(テープ)
「投票を通じて、それぞれの有権者は強固な国づくりに寄与できます。また、この投票は、愛国心や団結精神をも示します。まもなく行われる第14期国会選挙はこの精神を発揮する必要があります。有権者は投票することで、人民を代表することに値する代表を選ぶのは国の発展に寄与することでしょう。」
ベトナム祖国戦線中央委員会幹部会のグェン・バン・フア( Nguyen Van Pha) 副議長は「憲法は投票に行くのが市民の権利であるだけでなく、義務でもあることを明記した」と述べました。フア副議長は次のように語りました。
(テープ)
「有権者は中央と地方レベルにおける行政府の構成員を選出します。これらの人々は今後、行政府における有権者の代表となります。このように、有権者は投票することで、各レベルの行政府の構築に寄与できるということを認識しなければなりません。特に、有権者は候補者に関連する情報をきちんと研究した上で、投票をする必要があります」
候補者の行動計画に関心を寄せる。
中央と地方レベルにおける行政機関の構成員を選出することの重要性を十分に認識した多くの有権者は候補者の行動計画に関心を寄せています。ハノイ市内バディン地区の有権者ディン・スアン・ホイ( Dinh Xuan Hoi) さんは次のように語りました。
(テープ)
「国会議員は人民の願望や気持ちを把握し、国会に伝えることで自らの責任を果たすことができます。また、候補者は有権者の前に、自分の行動計画を発表しなければなりません」
一方、ハノイ市内のドンダ地区の有権者ファム・フイ・トゥ ( Pham Huy Thu) さんは次のように語っています。
(テープ)
「候補者の能力を理解するため、私たちは彼らの行動計画に耳を傾け、地元の発展対策を研究します。今日の有権者は候補者のこれまでの活動や資格、能力などを検討した上で、その候補者は人民の代表者となることができるかどうかをきちんと研究した上で、投票します。」
それぞれの投票は市民の権利と責任を示しています。そのため、今月22日に行われる投票に行くのは国の主人公であるという自らの権利を裏付けることでしょう。