朝鮮半島の緊張エスカレートの危機



朝鮮半島の緊張エスカレートの危機 - ảnh 1
(写真:TTXVN)

 
朝鮮民主主義人民共和国が8月24日、SLBM=潜水艦弾道ミサイルを発射しました。これまでの飛行距離中、最も長い500キロメートルを飛行しました。これは、初の潜水艦弾道ミサイル発射成功と見られます。

韓国軍合同参謀本部は同日「朝鮮民主主義人民共和国が24日午前、東部の海上で潜水艦発射ミサイル一発を試験発射した。ミサイルは約500キロメートル飛行し、過去何回か行った試験発射に比べ進展したものとみられる」と明らかにした。朝鮮民主主義人民共和国のSLBM発射は今年に入り3回目、7月9日以降46日ぶりです。

厳格な警告と断固とした報復措置

朝鮮民主主義人民共和国のSLBMの今回の発射は、東京で開かれた日中韓外相会議の直前というタイミングでした。非常に挑発的な行動で、日中韓の外相は、朝鮮民主主義人民共和国に対し、挑発行動の自制や国連安保理決議の遵守を強く求めていくことで一致しました。そのより前の22日、アメリカ軍と韓国軍が、朝鮮半島で定例の合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」を開始しました。

今回の合同演習はアメリカ軍から約2万5000人が参加し、9月2日まで行われます。米韓連合軍司令部は、国連軍司令部軍事休戦委員会を通じて朝鮮民主主義人民共和国軍に、演習が「挑発を目的としたものではない」ということを通知しました。

しかし、朝鮮民主主義人民共和国は演習が侵略の準備を目的としたものだと反発し、「核先制攻撃」を仕掛けると警告しました。朝鮮民主主義人民共和国国営の朝鮮中央通信(KCNA)によりますと、朝鮮民主主義人民共和国軍の報道官は「第1次攻撃部隊が、演習に投入されたすべての敵に先制攻撃を加えられるように決戦態勢をとっている」と述べました。

朝鮮民主主義人民共和国の強固な措置を前に、韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領は8月29日、朝鮮民主主義人民共和国の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射に言及し、国際社会との協調を通じて、「強力な制裁と圧迫」を続けていく方針を強調しました。

朝鮮半島、新たな危険な段階に入る

朝鮮半島情勢には懸念すべき多くの新しい動きが出ているとされています。この半島の緊張情勢がエスカレートしており、その原因はアメリカを始め、同盟国の対応措置と国連安全保障理事会の警告と制裁措置を無視した朝鮮民主主義人民共和国の態度によるものです。

先ごろ、朝鮮民主主義人民共和国の原子力研究院は、共同通信に「黒鉛減速炉(原子炉)から取り出した使用済み核燃料を再処理した」と表明、寧辺(ニョンビョン)の核施設で核兵器の原料となるプルトニウムを新たに生産したことを明らかにしました。

そのような中、朝鮮民主主義人民共和国に対する制裁措置が実効性が見られていません。これにより、朝鮮半島の情勢が改善されていないままです。国際社会は平和措置でこの緊張情勢を緩和させることを期待しています。


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