5日、ハノイで、「ベトナム開発パートナーシップフォーラム」が催されました。フォーラムでは民間経済セクターの発展が主要な議事となりました。
ベトナムの2013年憲法は、実業家の役割を初めて規定しています。現在、ベトナム国会議員の中に、36名が実業家です。これまでに、ベトナム経済の改革事業は、民間経済セクターの役割の克服を目指す過程に過ぎないとしています。
ベトナム経済の局面における民間経済セクターの役割
民間経済セクターはベトナム経済の全体にとって重要な役割を果たしています。1986年のドイモイ刷新事業以前に、民間企業の数はおよそ15000社でしたが、現在では、40倍に増えています。また、ドイモイ以前、国営企業の数は1万社を超えましたが、現在は、1千社ほどの活動です。2015年末までにさらに低下すると予測されています。そこで、数量面では、民間経済セクターは大多数を占めており、雇用の創出、国家予算の収入、経済成長に繫がる重要な貢献をしています。ベトナム中間ビジネスフォーラムで発言に立ったグェン・タン・ズン首相は「政府は引き続き民間経済セクターの発展に向けて最も有利な条件を作り出すと同時に、これをベトナム経済発展の主要な原動力として見なしている」とのメッセージを出しました。このメッセージは、先頃開催された後期ビジネスフォーラム2014で次のように改めて強調されています。
(テープ)
「政府は、3つの突破口を集中的に行ないます。それらは、経済の再構築、インフラ整備の投資分野における今年より成長が高いモデルを実現する事です。政府は、インフラ整備の投資に民間経済セクター、外国投資家などのあらゆる資金を活かします。政府は民間企業、中小企業の急速な発展を奨励しており、ベトナム市場への外資系企業の投資に有利な条件を作り出すということです。」
将来における民間経済セクターの発展に期待
国内外の専門家によりますと、民間企業は、ベトナム経済に適切で効果的な貢献をしています。こうした背景の中で民間経済セクターが自らの役割と強みを活かす為に、世界銀行の東アジア太平洋地域・貿易競争担当者のウェンディー・ウェルネー女史は次のように語りました。
(テープ)
「数年前、ベトナムの各企業は、困難な段階にありました。しかし、我々はその発展の兆しを感じました。民間企業は、強い経営精神を持っているのです。この精神は、より良い政策などにより奨励されるべきです。」
現在、経済に関わる全ての法的文書は、発効前に、ベトナム商工会議所を通して民間企業の意見を得なければならないと求められています。ベトナム商工会議所のブ・テェン・ロック会頭は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムは、民間経済セクターの再起動に向けた総合プログラムを開始しています。これは、国内民間経済セクターが国営企業と同じように活動できるようになることが狙いです。」
一方、カナダ商工会議所のアントニ・ネジック会頭は、次のような見解を示しました。
(テープ)
「ベトナム人は、経営事業を起こすのが好きなようです。ベトナム人による更なる多くのプロジェクトが実施されると期待しています。それらのプロジェクトは、存在、発展、そして、国内のみならず地域と世界において競争できると確信します。」
先頃、ジム・ヨン・キム世界銀行グループ総裁はベトナムを訪問した際、「ベトナムは明るい将来を握っている。民間経済セクターの力と創造能力を十分に活用できれば、数百万人のベトナム人が良い仕事に就けるし、国の繁栄を享受するチャンスがある」と語りました。民間経済セクターに対する政府の前向きな活動や、補助政策は民間経済セクターの発展過程におけるベトナムの決意を示していることでしょう。