(VOVWORLD) - 今年の6月にハノイで開催された第13期ベトナム共産党中央執行委員会の第5回総会は、国の潜在力を活用して経済発展を促すための決議3件を発布し、国民から好評を得ています。
この3件の決議は、「土地の管理と使用に関する体制・政策の完備を推進し、ベトナムを高所得国にするための原動力を作り出す」決議18号、「2030年までの農業・農民・農村開発および2045年までのビジョン」に関する決議19号、「新しい段階における集団経済の刷新・発展・効果向上の推進」に関する決議20号です。
第13期ベトナム共産党中央執行委員会の第5回総会 |
土地を重要なリソースに
その中で、「土地の管理と使用に関する体制・政策の完備を推進し、ベトナムを高所得国にするための原動力を作り出す」決議18号は国民に特別な関心を持たれています。決議18号は2023年までに土地法を始め、関連法の改正を終了し、これらの法律の統一性を確保するとともに、2025年までに土地に関する国家データベースを完成するという目標を打ち出しています。これは、最も重要なリソースの一つとされる土地の管理と使用を強化し、このリソースを国の開発事業に活用することが狙いです。
決議18号は国が公的利用を目的として土地を収用した場合の賠償や立ち退きなど国民の注目を集めている問題について詳しく説明し、解決策を提案しています。資源環境・コミュニティ開発研究所のブイ・ティ・アン所長は次のように語りました。
(テープ)
「決議18号は時宜を得たものです。この決議は土地に関する税や取引、回収などを明確にし、土地に関する問題の解決に役立つとされています。決議18号を正しく実施すれば、社会的関心の高い問題を解決できるでしょう」
農業と集団経済の力を発揮
「2030年までの農業・農民・農村開発および2045年までのビジョン」に関する決議19号は農民を始め、国民の注目を集めています。ベトナム農業農村開発連合会のグエン・チ・ゴック副会長は、決議19号は、農業と農村部の開発に新しい原動力を作り出すものであると述べ、次のように語りました。
(テープ)
「決議19号は、農業・農民・農村の開発に対する政治システム全体の決意を示しています。この決議を実施可能なものするためには画期的な措置を取る必要があると思います。例えば、農業分野においては、土地法の改正は画期的な措置の一つです。土地に関する体制は農業の開発にとって核心的要素だからです。特に、農業生産から農業経済へとシフトする際に、この要素はより重要です」
一方、「新しい段階における集団経済の刷新・発展・効果向上の推進」に関する決議20号は社会主義を志向する市場経済の構築に対する集団経済の重要性を強調し、集団経済の発展を目指す政策と法律の整備を始め、多くの対策を提案しています。
この3件の決議は新しい時代におけるベトナム経済に画期的な開発をもたらすであろうとの確信を国民の多くが抱いているものでしょう。