ベトナムは科学技術が発展し、国の経済社会発展に貢献するよう、様々な優遇政策を取ってきました。これにより、WIPO＝世界知的所有権機関が発表したグローバル・イノベーション・インデックス（GII）ではベトナムが140カ国中、59位に立ちました。科学技術に従事するベトナムの企業の数は急増し、医療や農業を始め、複数の分野に先進的な科学技術の適用が推進され、多くの成果をあげました。また、科学技術は党と国家の政策、法律の整備にも貢献したとしています。

科学技術の刷新目標を遂行へ

科学技術開発が国策となり、経済社会発展事業に原動力をつけるよう、先ごろ、グエン・スアン・フック首相は科学技術部門に対し、科学技術政策、体制の刷新に関する目標を精力的に実施するとともに科学技術分野に携わる人材開発やインフラ整備に力を入れ、科学技術部門の国際参入能力を高めるよう要請しました。フック首相は次のように指摘しています。

(テープ)

「4つの重要な要求に応えなければなりません。それらは刷新、突破、適応、着実ということです。科学技術部門の発展戦略の作成に際し、政府の行動計画を参考にする必要があります。2018年、政府の行動計画は成長モデルの刷新、経済再構築、企業の困難解決、刷新、インベンション、生産効率の向上を集中的に指導するものです。」

また、フック首相は科学技術が成長モデル、とりわけ、農業生産効率が低いモデルの刷新やインベンション、スタートアップ（起業）の促進に貢献する必要があると強調しました。

企業に技術の適用と刷新を支援

さらに、科学技術開発とは企業に技術の適用と刷新を奉仕するということです。フック首相は「企業は刷新、インベンションが中心でなければならない」との見解を示し、次のように語りました。

（テープ）

「企業を刷新、インベンションの中心と見なす必要があることを再強調します。これを良く認識しなければなりません。国家機関の刷新とはワーク・スタイルの変革や調整手続きの改革です。国家レベル、ひいては国際レベルで競争力がある科学製品を開発するためには企業と市民を中心に位置づけなければなりません。」

そして、フック首相は2018年、科学技術部門が実施すべき３つの解決策を打ち出し、その中で、体制の改革、投資方式の刷新を強調しました。また、フック首相は科学技術部門に対し、インフラの現代化やハイテク地区の整備を促進し、第4次産業革命の要求に応えられる必要があると指示しました。