(VOVWORLD) -9日、ハノイで開催中の第14期国会第3回会議では、経済社会発展状況についての討議が行われました。
国会会議の様子 |
討論会で、国会議員らは、今年度のGDP=国内総生産の伸び率を6.7%にするという目標達成に向けた複数の方策を提出しました。その中でも、投資環境の改善、小売市場の発展、農業を主要な部門にすることなどの方策があります。
GDP伸び率を6.7%に達する決意
南部ロンアン省選出のレ・コン・ディン議員は「政府は、GDP伸び率を6.7%にするという目標を変更しない決意を示した。この目標を達成する為には、国家予算による投資額の実行スピードを加速させる必要がある」と述べ、次のように語りました。
(テープ)
「政府は、経済発展に寄与する為に、生産経営活動に対する国民の力、とりわけ、海外在住ベトナム人からの送金額を活かす一連の方策をとる必要があります。同時に、マクロ経済の安定、インフレの抑制を維持すると共に、投資経営環境の改善、スタートアップ活動に便宜を図ることも重要です。」
また、「政府は、投資環境を改善する一方、企業の困難解決を担当する作業グループを発足する必要がある」との意見がありました。
国内小売市場の発展について、ビンズオン省選出のファム・チョン・ニャン議員は次のように提案しています。
(テープ)
「政府は、より具体的な計画を早めに立案する必要があります。小売市場と競争に関わる政策の実施状況を監視しなければなりません。その一方で、採択されたばかりの中小企業補助法を早急に発効させる必要もあります。外国小売業者との競争力を向上させる為に、国内小売企業を刷新する傍ら、各企業の連携は国内シェアの獲得にとって必要なことです。」
機器製造部門と裾野産業の成長は経済発展にも寄与するということです。そこで、政府は、国内企業の製造能力を向上させる政策をとっており、経営環境を改善する必要があります。
農業を主要な経済部門に確定する必要がある
現在、国家予算に占める農業予算の割合は5.6%に達していますが、GDPに占める農業部門の割合は18%程度です。そこで、多くの国会議員は、政府に対し、農業を主要な経済部門に確定する必要があると提案しています。トゥェン・クアン省選出のマ・ティ・チュウ議員は次のように語りました。
(テープ)
「土地や技術移転、科学技術導入などに関する政策や法律を改革、整備させる必要があります。先進科学技術のみは外国製品と競争できる製品を作れるからです。次は、インフラ整備を優先課題にすると共に、農業部門へのあらゆる経済セクターの投資を奨励しなければなりません。生産・加工・消費に至るバリューチェーンにおける農民と企業との連携を作ることも重要です。そして、国内市場における国内と外国の農産物が幅広く流通され、平等に競争できるようにオープンな市場を発展させた方が良いと思います。」
一方、バックリエウ省選出のチャン・ティ・ホア・リ議員は次のような見解を述べています。
(テープ)
「農業農村への投資を強化する必要があります。同時に、生産活動への先進科学技術の導入に有利な条件を作り出さなければなりません。その一方で、実験施設の改良、高品質農産物の商標作りなどに投資を行うことも重要です。」
ベトナム国会は今年度のGDP伸び率を6.7%にするという目標を掲げています。投資誘致、市場開発、主要部門への投資強化などの一連の方策を足並みを揃えて実現させることはこの目標達成に繋がる重要な要素となっています。