既にお伝えしましたように、20日午前ハノイで行われた第13期国会第9回会議の開幕式後、グエン・スアン・フック副首相は政府を代表して、2014年の経済社会発展計画の実施状況と2015年の任務の展開に関する政府の報告を読み上げ、その中で、「国会が出した目標の殆どが達成された」としています。こうした中、政府は経済社会発展を促進していくために尽力する方針を打ち出しました。
2014年の目標の達成
政府の報告によりますと、国会が出した14件の目標の中の13件が達成され、中でも、GDP=国内総生産伸び率が5・98%に達し、目標値を上回っています。まだ達成されていないのは職業訓練に関する目標だけだということです。これらの目標について、フック副首相は次のように語りました。
(テープ)
「GDPの成長率は5・98%に達し、2011年からこれまで最高となっています。マクロ経済は安定しており、CPI=消費者物価指数は1・84%の低い水準にとどまっています。輸出額は13・7%増加し、3年連続で黒字貿易となり、その黒字額は21億ドルを超えています。社会安全保障が確保され、国民の生活が引き続き改善されています。また、対外活動と国際社会への参入は積極的な結果を収めています」
フック副首相は「これらの結果は全党、全軍、全国民の努力によるものである」としています。
2015年の状況
政府の報告によりますと、今年初めからこれまで、国の経済社会状況は引き続き積極的な兆を見せています。具体的には、CPIが0・04%に低下し、輸出額が8・2%増加し、第1四半期のGDP伸び率が6・03%に達し、FDI=外国直接投資額が5%増に当たる42億炉を越えているということです。文化・社会・労働分野に関して、国の功労者向けの優遇政策が積極的に実施されているほか、50万人に雇用を創出したとしています。国防・安全保障や、対外分野に関し、フック副首相は次のように語りました。
(テープ)
「国防力が引き続き向上し、国家主権や、社会秩序が確保されています。対外活動が全面的に展開されており、大国や、隣国との国交をはじめ、既に締結された関 係が実質的に強化・発展しています。また、ベトナムは多国間フォーラムや国際場裏に積極的に参加しています。党の外交や、政府の外交、国民の外交を密接に 連携させています。ベトナムは第132回列国議会同盟総会を成功裏に主催しました。」
年末までの7つの任務
政府はこれから年末までの7つ の主な任務を定めました。これらは、投資環境の改善、生産・経営活動の困難解決、成長促進、経済構造転換と成長モデルの刷新の強化、文化社会の更なる発 展、国民の物心両面の生活の向上、行政改革と汚職・浪費防止対策の推進、対外活動と報道活動の効果向上です。フック副首相は次のように語りました。
(テープ)
「2015年のGDP伸び率が6・2%に、輸出額の成長率が10%に、CPI増加率が5%に達し、160万人の労働者に雇用を創出するために取り組みます。また、経済再構築案の実施をさらに促進し、祖国防衛戦略を効果的に進めてていきます。」
2015年はベトナムの経済・社会・文化発展事業にとって重要な年と見られています。こうした中、政府は祖国戦線や各政治・社会団体、企業、国民に対し、国の発展をさらに促進していくために力を合わせていくよう呼びかけています。