航空惨事多発の2014年


今年は、航空事故が多発した年です。年初からこれまで、およそ30件が発生し、死者数が1000人を超えました。その原因は、技術的または悪天候によるものもあれば、“罪悪”という糾弾すべき人間の意図的行為もあります。


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MH17便の残骸(写真:tienphong.vn)

世界航空部門の歴史には惨事が沢山ありました。特に、1972年に3300人が航空事故により死亡しました。また、1985年8月12日に発生し520人が死亡した日本航空123便墜落事故もあります。そして、2014年にも航空惨事が多発し、航空安全保障に警鐘を鳴らしました。


惨事多発

マレーシアのクアラルンプールから中国の北京に向かっていたマレーシア航空の定期旅客便であるマレーシア航空370便は、3月8日、タイランド湾上空で消息を絶ち、現在行方不明となっています。多くの国は捜索活動を行いましたが、これまでも、その飛行機と12人の乗員を含む239人の乗客が行方不明の状態となっています。

また、5月17日、ビエンチャンからラオス北部シェンクワン県に向かっていたラオス小型空軍機(An74―TK300型機)がシェンクワン空港付近で墜落し、搭乗していた副首相や閣僚など政府要人を含む17人が死亡しました。

さらに、カンボジアの首都プノンペン郊外で7月14日朝、軍用ヘリコプターが訓練中に墜落し、5人の隊員が死亡し、1人が負傷しました。そのほか、台湾の旅客機が着陸に失敗して滑走路近くに墜落、47人が死亡しました。

ベトナムでも、航空惨事が発生しました。7月7日、ベトナムの首都ハノイ郊外にあるタイックホア村で、訓練中の軍用ヘリコプターが墜落し、搭乗していた隊員18人が死亡しました。


人間の罪悪による惨事

これらは、技術的または悪天候による不良原因でしたが、人間の意図的の行為が原因となる惨事もあります。これは、マレーシア航空MH17便事件です。

マレーシア航空MH17便 は、2014年7月17日にオランダ・スキポール空港からマレーシアのクアラルンプール国際空港に向かっていました。ウクライナのドネツィク州グラボヴォ村に墜落し、298人が死亡ました。

アメリカをはじめ、西側諸国は、この事件について、ロケット発射装置や戦車などが数週間前にロシアからウクライナに入っていたとし、ロシアの武器供与への関与を示す証拠が多数あると非難しました。しかし、ロシア側は、断固として否定し、「ウクライナ政府が責任を負うべきだ」と主張しました。これまでも、この事件に関する全ての疑問は適当な回答がまだありません。

2014年もまもなく終わります。新年2015年と今後とも、航空分野をはじめ、あらゆる分野でも惨事が発生しないようともに祈りましょう。

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