選挙に込められた社会的合意――一致団結するベトナム国民

(VOVWORLD) - ベトナムで今月15日に予定されている国会議員選挙は、党・国家と国民との間の信頼と絆を問う、5年に一度の大きな節目です。国が新たな発展の好機と、様々な課題に直面している今、国民が一つにまとまる「社会的合意」は、かつてないほど重要な意味を持っています。
選挙に込められた社会的合意――一致団結するベトナム国民 - ảnh 1中部ダナン市では、都市部から山岳地帯まで、国旗や選挙啓発の横断幕が鮮やかに飾られている。

今回の選挙では、500人の国会議員を選出するため、国家選挙評議会が864人の公式候補者リストを公表しました。この候補者リストは、有権者の意見が重要な役割を果たした、厳格な選考プロセスを経て作成されたものです。

社会的合意は、自然に生まれるものではありません。候補者に関する情報が広く公開され、透明性が高められてきた、地道な積み重ねの結果です。有権者が議員に求められる基準をよく理解し、候補者それぞれの行動計画をしっかりと把握したとき、はじめて主体的な選択が生まれ、投票という権利が真の意味で行使されるのです。

選挙の準備段階では、各地で候補者と有権者が直接向き合う面会の場が設けられました。市民はそこで候補者に対して積極的に意見を述べ、疑問をぶつけました。社会的合意は、こうした双方向の対話の積み重ねの中から生まれてくるものです。

選挙に込められた社会的合意――一致団結するベトナム国民 - ảnh 2北部ラオカイ省では、ベトナム語の
読み書きが不自由な少数民族の有権者に対し、
担当者が通訳や丁寧な説明を行っている。

また今回の選挙では、テクノロジーの活用も大きな特徴となっています。ハノイをはじめ各地で導入された「選挙情報デジタルマップ」や、スマートフォンで候補者の経歴を調べられるアプリは、多くの市民に利用されました。さらに、政府が提供する本人確認アプリ「VNeID」に候補者情報が直接統合され、有権者は選挙区ごとの候補者の経歴や行動計画を手軽に確認できるようになっています。

第14期・第15期の国会議員を務めたグエン・アン・チー教授は、今回の選挙準備について、次のように評価しています。

(テープ)

「選挙準備は非常に丁寧かつ周到に行われました。私自身、二度にわたって国会議員選挙に立候補した経験から、候補者の選定プロセスが民主的で透明であることを実感しています。テクノロジーの活用によって、選挙の透明性がさらに高まっていると感じます」

こうしたベトナムの選挙の姿は、国際社会からも注目を集めています。アメリカの外交問題評議会、CFRは「2026年に注目すべき10の選挙」の一つに、ベトナムの今回の選挙を選びました。この選挙が、ベトナム共産党第14回大会後の高い政治的合意と国民の意志を反映するものになるだろうと指摘しています。

選挙に込められた社会的合意――一致団結するベトナム国民 - ảnh 3選挙情報がデジタルアプリで随時更新されている。

ベトナムに暮らす外国人たちも、選挙への市民の積極的な関わりに深い印象を受けています。外交学院で学ぶラオス人留学生のラタナポンさんは、「ベトナムの選挙日は、市民が民主主義の権利を直接行使する場であると感じている」と話しました。また、QRコードをスキャンするだけで候補者の情報がすぐに確認できます。テクノロジーと政治が融合した、現代的で開かれたベトナムの姿を見た思いがするとしています。

山岳地帯から平野部へ、内陸から遠くの島々に至るまで、今回の選挙準備には何百万人もの自発的なボランティアと地域の幹部が参加しました。初めて投票を経験するZ世代の若者たちも、スマートフォンで候補者を調べ、自分なりの判断で一票を投じています。

今回の選挙は、単なる定期的な政治行事ではありません。国民の意志が一つに結集し、国家の力へと変わる場です。社会的合意が生み出す団結の力が、新たな時代のベトナムを力強く前へと押し進めていきます。

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