2016年におけるベトナムの外交


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2016年中に、世界情勢が複雑に推移しているにもかかわらず、ベトナムと幾つかの相手国、特に大国との外交関係は、引き続き効果的かつ広範に発展しています。

米国との全面的パートナーシップの推進

5月にベトナムとアメリカの関係の中で歴史的な出来事が起こりました。それは、オバマ大統領がベトナムを公式訪問したということです。この訪問は、オバマ大統領にとって初の訪問であり、今から21年前の国交正常化以来、アメリカ大統領による3度目のベトナム訪問となりました。今回の訪問にあたり、オバマ大統領は左胸に手を当てて「私は本当に感激した。ベトナムの人々から心のこもったあたたかいおもてなしをいただき、とても感動した。」と言いました。こうしたオバマ大統領の姿は、ベトナムとアメリカ関係が全面的パートナーになったことを示す証となっています。

在アメリカベトナム大使館のファム・クアン・ビン大使は次のように強調しています。


(テープ)


「ベトナムとアメリカとの関係は今年で21年間が経ちました。両国関係、これまでは著しく発展してきました。特に、最重要なのは、両国が全面的パートナーシップを樹立したということです。この安定的かつ長期的な枠内に基づいて、双方の高級レベル相互訪問や複数の活動が行われてきました。多分野においても二国関係の維持、強化、発展は両国にとって利益になっています。2015年7月のグェン・フ・チョン共産党書記長による初のアメリカ訪問と2016年5月のオバマ大統領によるベトナム訪問は、今後も両国関係に弾みをつけてゆくと私は確信しています。」


ベトナム・中国の全面的な戦略的パートナーシップの安定的発展


中国との関係について、2016年中に両国間の外交活動は頻繁に行われました。9月に、グェン・スアン・フック首相は中国を友好公式訪問しました。これは、2016年ベトナムの新指導部が選出されて以来、初のベトナムの指導者による最高級訪問となっています。この出来事は、安定的かつ良好な二国関係の維持を目指す両国の決意を示してきました。レ・ホアイ・チュン外務次官は次のように明らかにしました。


(テープ)


「両国は対立を適正に解決することで一致しています。これに基づき、双方は、国境問題に関する政府級交渉、ベトナム東部海域北西部にあるバクボ湾、つまりトンキン湾の外側海域の確定と協力交渉などの交渉規制の推進を合意しました。また、両国は、DOC=海上行動宣言を全面的かつ効果的に履行し、COC=海上行動規範を早期に作成するこで一致しました。」


特筆すべきことは、2016年はベトナムと中国の経済協力関係に前向きな兆しを見せました。それは、ベトナムがASEAN=東南アジア諸国連合の中で、初めてマレーシアを追い越して、中国の最大貿易相手国になったということです。


近隣諸国との緊密な関係

2016年中にも、ベトナムの党と国家の外交路線と政策は引き続き各国、相手国、近隣諸国との友好協力関係を優先課題として見なしています。ベトナムはラオスとの伝統的友好関係、特別な団結、全面的協力が二国間の貴重な財産であると終始一貫して強調しています。このことは、先月11月にラオス訪問にあたりグェン・フ・チョン共産党書記長の発表の中で次のように証明されました。

(テープ)

「現在、世界情勢が複雑に推移している背景の中で、ベトナムとラオスの特別団結は両国にとっていつもより重要になっています。ベトナムとラオスは終始一貫して、この神聖な関係を永遠に維持させるために、尽力してゆきたいです。」

一方、カンボジアとの協力関係は、多くの分野においても効果的に発展しています。今年6月に、チャン・ダイ・クアン国家主席によるカンボジア訪問は「良好な隣国、伝統的友好、全面的協力、持続的かつ長期的関係」を新たな段階に押し上げる着実な土台を作り出しています。

ベトナムは、独立、自主、平和、協力、発展という外交路線を堅持し、国と民族の利益を第一にして、ベトナムが友人、信頼になる相手国であるという精神に従って、大国、近隣諸国との関係を柔軟に取り扱っています。


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