ベトナムは2020年までに社会保険加入者数を労働人口の5割にするという目標を掲げています。これを達成するため、社会保険加入の対象を拡大する必要があるとしています。
現在、全国には強制社会保険の加入者は1300万人、任意加入者数は20万人で、合わせて1320万人となっています。2020年までにベトナムの労働人口は6千万人に増えますが、その5割が社会保険に加入するという目標が設定されました。これは大きな課題となっています。
労働傷病軍人社会事業省のゾアン・マウ・ジエップ副大臣は次のように語りました。
(テープ)O Diep 1
「社会保険の加入が義務付けられるのは2014年の社会保険法に基づき、労使関係があるセクターに対して、1ヶ月以上の労働契約を結ぶ人となります。現在、ベトナムの労働者の約6割は労使関係がないセクターに勤めています。 2014年の社会保険法には労働者の任意加入を激励する政策が作成されると明記されています。」
今後、労使関係がないセクターに勤める労働者に対して社会保険への任意加入を激励する様々な政策が出されます。また、労働契約が切れた労働者に強制加入から任意加入への種別変更が勧められています。
さらにベトナム社会保険総公社は社会保険料の納付義務に関する宣伝を強化しています。さきほどの労働傷病軍人社会事業省のゾアン・マウ・ジエップ副大臣は次のように明らかにしました。
(テープ) O Diep 2
「2014年の社会保険法に基づき、ベトナム社会保険総公社に社会保険料の納付を検査する権限があります。」
実際、社会保険の任意加入の対象を拡大するのはおよそ4千万人の加入に有利な条件を作り出すとみられます。また、加入対象者、納付方法、納付率、享受制度などに関してもオープンな政策が導入されています。先頃、政府は社会保険の任意加入者を対象に保険料納付額の10%ないし30%の補助に関する規定を打ち出しました。
任意加入社会保険政策が効果的に実施され、2020年までに、加入者数は労働人口の5割に達するという目標が達成するためには、各省庁、レベル、地方は社会保険機関と緊密に連携して、社会保険政策の実施に力を入れなければなりません。