2024年の社会経済開発目標の達成に取り組む

(VOVWORLD) - 20日午前、ハノイで第15期国会第7回会議の開幕式が行われました。席上、レ・ミン・カイ副首相は政府報告を読み上げ、「困難が山積している中でも、2023年と2024年はじめからの数カ月の社会経済開発計画の実施は前向きな成果を収めてきた」と明らかにしました。
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報告によりますと、地域と世界の複雑な状況の中で、今年はじめからの数カ月、国内のマクロ経済が安定し、インフレが抑制されるとともに、収支バランスが確保されています。また、今年第1四半期のGDP=国内総生産の伸び率は5.66%に達し、2020年~2023年期で最高を記録し、CPI=消費者物価指数の上昇率は前年同期と比べ、3.93%となりました。特筆すべきことはベトナムの人間開発指数は8ランク上昇し、193か国の中で107位に立つ一方、024年世界幸福度報告によりますと、ベトナムは世界143か国と地域の中で54位となり、前年の137か国と地域の中で65位から11ランク上昇しました。

今後、地域と世界の複雑な情勢はマクロ経済の運営や社会経済開発に大きな影響を与えることをよく認識し、政府は断固たる措置を取り、開発目標の達成に全力を尽くす決意を固めました。

開発目標を堅持

政府報告によりますと、第13回党大会、党中央委員会、国会の決議に従って、政府は2021年~2030年期の社会経済開発戦略や2021年~2025年期の社会経済開発計画の実施に集中した際、創造性、主体性を発揮し、創意工夫を凝らし、予測・分析能力の向上に取り組んでいます。カイ副首相は次のように語りました。

(テープ)

「困難を乗り越え、打ち出した目標を堅持しています。生産活動や雇用創出を促進する必要があります。いかなる状況でも政治的・社会的安定、国防・安全保障を確保するとともに、対外活動、国際統合、啓発を進め、社会コンセンサスを強化し、企業、人民、全社会の愛国心と要求を呼び起こさなければなりません」

政府報告にはコンセンサスの強化は政府の運営を効率化するカギとなると強調されました。また、分権やリソースの調達、検査、監視の強化、規律と管理の維持も重要な要素となるとしています。

成長の促進とマクロ経済の安定化の両立

今後、政府はインフレ抑制、収支バランスの確保、マクロ経済運営政策の調和、新たな成長の推進力の活用を優先課題に位置付けています。また、金利の減免や債務の繰り延べ、債務再編に関する政策に取り組むと同時に、金融政策を臨機応変に運営し、拡張的財政政策と連携させる方針です。国際協力に関し、カイ副首相は次のように語りました。

(テープ)

「大きな市場への輸出や貿易を促進する一方、有望な市場の開拓に集中するとともに、締結した貿易協定や合意書を活用する必要があります。また、アラブ首長国連邦や南米南部共同市場との自由貿易協定の交渉・締結を進め、国内市場の開発や消費への刺激を促進しなければなりません。さらに、デジタル経済、グリーン経済、循環経済、シェアリングエコノミー、新興分野、新たな経営モデルの開発を強化すべきです」

カイ副首相はこのように語り、年末までの社会経済開発目標の遂行について、生態系農業、グリーン農業、有機農業、ハイテクの開発や気候変動対応を優先させる一方、迅速で持続可能な観光発展を進め、今年、外国人観光客を延べ1800万人受け入れるという目標を設定したと明らかにしました。対外活動に関し、カイ副首相は次のように強調しました。

(テープ)

「外交および国際統合を同期的、包括的かつ効果的に展開し、平和で安定した環境を維持するとともに、国の発展へのあらゆるリソースの調達や国際社会におけるベトナムの地位向上に有利な条件を作り出します。また、多国間フォーラムに積極的に参加し、国際機関への立候補を進め、重要な国際的イベントの開催を準備する必要があります。さらに、経済外交、文化外交、草の根交流を強化し、国外在留ベトナム人の保護に力を入れなければなりません」

カイ副首相はベトナム政府が困難を乗り越え、あらゆるチャンスを活用し、2024年、および2021年~2025年期の目標を達成するとの確信を表明しました。

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