(VOVWORLD) - 25年前の1992年12月22日、ベトナムと韓国は国交を正式に樹立しました。これは両国関係の歴史的な節目となっています。この25年間、両国関係はあらゆる分野で迅速に発展し、重要な成果を収めてきました。
政治、経済、開発協力、国民交流などの分野で、両国間の協力は実質的かつ持続的に強化されてきました。両国は、2001年に国交を全面的パートナーシップに、そして、2009年に戦略的パートナーシップに格上げしました。また、多くの二国間協力体制が設定されてきました。
良好な経済協力
政治関係とともに、両国の経済関係が急速に発展しています。中でも、貿易、投資、開発援助、観光、労働などの協力は多大な成果を収めています。現在、韓国はベトナムの最重要な経済相手国の1つとなっています。逆に、ベトナムも韓国の重要なパートナーと見られています。これまで、韓国は、ベトナムで5500件の投資プロジェクトとを行っており、70万人の雇用を創出してきました。両国は2020年をめどに、貿易額を1000億ドルにする目標を掲げています。
ナム次官 |
ブ・ホン・ナム外務次官は次のよう語りました。
(テープ)
「近年、ベトナム・韓国関係は迅速に発展しています。両国は互いに重要な相手国となっています。2017年9月末まで登録された韓国企業のベトナムへの投資額が558億ドルに達したことはその証です。これにより、韓国はベトナムの最大の投資国となっていますが、これは、両国間の良好な関係を示すものです。」
韓国人投資家にとって、ベトナムは魅力的な投資先と評されています。十数年前からベトナムへの投資を始めた韓国企業「ハンシン」社のヨン・スンチェ会長は、ベトナムでの経営投資環境を高く評価し、次のように明らかにしました。
(テープ)
「我が社は、ベトナムのインフラ整備プロジェクトに参加していますが、これまで、16件のプロジェクトを行ってきました。例えば、各都市での陸橋や、高層ビルなどです。今後もベトナム側と協力していきたいのです。」
また、観光協力も多くの成果を収めています。2016年、相手国を訪問した両国の観光客数がおよそ180万人に達しましたが、今年はその数字をはるかに上回る見通しです。
活発な国民・文化交流
両国間の国民・文化交流も活発に行われています。現在、およそ15万人のベトナム人が韓国に在留していますが、彼らは両国関係の強化に貢献しています。特に、韓国を留学先として選ぶベトナム人、及び、ベトナムを目的地として選ぶ韓国人の数が日増しに増えています。これも、両国間の交流関係に役立つと評されています。
トゥ大使(写真:VNA) |
在韓国のグエン・ブ・トゥ大使は次のように話しています。
(テープ)
「国交が樹立されてから25年後の今、両国関係の良好な発展とともに、在韓国ベトナム学生の運動も急速に発展しています。ベトナム人留学生は学習に励みながら、韓国在留ベトナム人共同体や、韓国駐在ベトナム大使館と力を合わせ、ベトナムの国土、人々、文化、自然風景などをPRする活動を進めています。また、国の領海保護や、国内の自然災害被災者支援活動などにも積極的に参加しています。」
国民・文化交流は両国国民間の相互信頼や、相互理解の深化に貢献しています。これまで、両国の40の地方が協力関係を結び、教育や、新農村づくりなどの分野で多くの活動を効果的に行っていることはその証です。
この25年間達成されてきた成果を基礎に、今後も、ベトナム・韓国戦略的パートナーシップが引き続き良好に発展していくことでしょう。