ASEAN持続可能な開発のため


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第13回ASEAN東南アジア諸国連合環境担当閣僚会議の参加者



既にお伝えしましたように、第13回ASEAN東南アジア諸国連合環境担当閣僚会議と関連会議がハノイで開催されています。この会議は3年に1度行なわれるものです。ASEAN緑化と美化に向けた今回の会議は、ASEAN共同体作りの背景の中で、ASEAN地域内とASEANと相手諸国間の協力メカニズムの構築を目指しています。

2015年末に設立される予定のASEAN共同体は政治・安全保障、経済共、そして社会・文化の3つの共同体で構成され、環境保全などの分野における新たな連携を切り拓くと期待されます。

環境保全での協力メカニズムの早期構築

ASEANは豊富な生態系と多様な天然資源に恵まれる地域です。そこで、環境保全の協力はASEAN設立当時から重点課題の一つであると認識されており、ASEAN加盟諸国に推進されています。

1977年にASEANは国連環境計画の支援を受けて、ASEAN地域環境プログラムの立案に着手し、地域内環境保護での協力過程を開始しました。1981年に、ASEANは環境プログラムを初めて採択し、地域の目標と協力方向を盛り込む初の共同宣言を出しました。その後、1994~2010年期の環境戦略行動計画や、1999~2004年期のハノイ行動計画、2004~2010年期のビエンチャン行動プログラム、持続可能な環境に関するASEAN宣言、気候変動・エネルギー・環境に関する東南アジア高級宣言など複数の文書が作成されました。特に最近、環境分野におけるASEAN内の協力は急速に発展し、日増しに拡大されるようになっています。ASEAN加盟諸国は、経験や情報の交換をした他、複数の環境保全活動を共同で行ってきました。この協力過程はASEANの相手国である日本、韓国、中国などからの協力や支援を受けました。これらの協力活動はASEAN加盟諸国のにおける環境管理能力向上、及び環境の持続可能な開発に関する政策の立案に寄与してきました。

自然災害対応に向けた協力

この数年間、世界規模で相次ぎ発生した気候変動、環境と水源の汚染などは大きな問題となり、それぞれの国の持続可能な開発に悪影響をもたらしています。そこで、ASEAN加盟諸国の現在の関心事は差し迫った環境問題の解決に向けてどうすれば連携できるのかということです。2015年以降のASEANビジョンに基づき、ASEANは「ASEANの緑化と美化」に向けて、地域の環境保全、天然資源の持続性、及びそれぞれの国民生活の質が高いなどを確保できる目標を設定しています。この目標を達成する為には、天然資源の保護、経済社会発展を集中的に行なうと共に、グローバルな気候変動、オゾン層保護、環境にやさしい技術の開発と応用などの活動に積極的に参加するとしています。

ASEANの緑化と美化の現実化

ASEAN共同体の緑化と美化に関するビジョンを現実化させるために、ASEANは協力メカニズムを設定すると共に、環境保全に関する国民の認識向上や環境保全諸活動への国民の参加に便宜を図っています。現在、ASEANは環境教育担当作業グループを設立しており、ASEANエコスクール・環境教育での持続可能な開発担当者の育成・環境教育評価データベースの推進・ASEAN加盟諸国の青年による持続可能な環境ネットワークの設定などを集中的に行なっています。また、ASEANは2014~2018年期のASEAN環境教育行動計画を採択しました。

まもなくASEAN共同体の構築が実現されます。共同体の下で、ASEAN加盟諸国は、引き続き地域と世界の環境保全に努力してゆきます。

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