(VOVWORLD) -年初からの10か月間、ベトナムとEU=欧州連合との輸出入総額は525億ドルに達し、昨年同期と比べて14%増となりました。EVFTA=ベトナムとEUとのFTA=自由貿易協定を実施してから2年が経ち、EUへのベトナムの輸出は期待通りの成果を収めています。
2021年と2022年の初頭に、ベトナムとEUとの取引額は回復し、新型コロナ発生以前と比べても高い伸び率を達成しました。特に、EVFTAが双方の取引活動の活発化に大きく貢献しました。
商工省所属欧州アメリカ大陸市場担当局のグエン・タオ・ヒエン副局長はEU諸国へのベトナムの輸出が前向きに推進し、輸出品目も多様化している。EVFTAの発効はEU市場におけるベトナム製品の競争力向上と市場シェアの拡大に寄与していると明らかにしました。
一方、EUROSTAT=EU統計局によりますと、2022年8月には、EUの輸入品の中でベトナムからが1.8%を占め、ベトナムとEUとの経済活動にとってよい始まりであるとしています。
世界情勢が複雑に推移している背景の中で、EU市場向けのベトナムの輸出は依然として多くの課題に直面しています。EU市場への輸出を強化するため、ベトナム企業はさらに努力し、有益な計画を立案する必要があるとされています。
商工省所属輸出入局のドゥ・テイ・トゥ・フオン副局長は次のように語りました。
(テープ)
「EVFTAが締結されてから、双方間の貿易活動に多くの成果がありましたが、現在、最も大きな障壁は輸出市場の規制に関するものです。そのため、双方の企業がグローバルサプライチェーンに参加できるように協力する必要があります」
そのほか、企業は長期的ビジョンとそれぞれの市場や商品を対象とする経営戦略を作成するとともに、市場の多様化に取り組む必要があります。また、企業は欧州におけるスーパーマーケットや小売店を通じて、新たな市場への進出を図っています。
先ほどの商工省所属欧州アメリカ大陸市場担当局のグエン・タオ・ヒエン副局長は「ベトナム企業はEUの輸入規制と基準を順守するほか、EVFTA からの優遇政策を受けられるように、原産地規則に関するEUの要求に応えなければならない」と強調しました。