日越首相 協力強化を合意


G7主要国首脳会議におけるアウトリーチ会合に出席したベトナムのグエン・スアン・フック首相は、28日午後、東京へ向かい、安倍首相と首脳会談を行いました。

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フック首相と安倍首相

会 談で、両首相は、両国の広範な戦略的パートナーシップをさらに全面的かつ実質的に発展させるための措置について話し合いました。双方は、相互訪問の頻繁や 国際場裏場での連携・協調の強化を通じて両国の政治的信頼を醸成すること、国防と安全保障、国連平和維持活動、戦争後遺症などの分野における協力を強化す ることで一致しました。

また、両国経済の連携を強化するために、2016年に日越共同イニシアチブの第6フェーズを展開することによってベトナムへの日本 の投資を拡大すること、「日越協力の枠組みにおける2020年に向けたベトナム工業化戦略及び2030年へのヴィジョン」の展開、及び、日本の支援による ベトナムの大規模なインフラ整備プロジェ クトの実施を加速させることについて合意しました。そして、貿易、ハイテク農業、医療、人材育成、観光、国民交流などを促進させる措置についても話し合い ました。

気候変動対策について、安倍首相は、ベトナム南部で発生しているる干ばつと塩害への対応として、250万ドル(約3億円)の緊急無償資金協力を表 明すると共に、ベトナムのダムや貯水池の建設にODA政府開発援助を供与する用意があると明らかにしました。

ベ トナム東部海域問題について、フック首相と安倍首相は、この海域における大規模な埋め立て工事に対する深い懸念を共有し、海上の平和・安全保障・航行の自 由を守ることの重要性を強調しました。また、ベトナム東部海域で一方的現状変更や軍事拠点化をしないこと、1982年国連海洋法条約を始め国際法、及び、 DOC=海上行動宣言を遵守すること、COC=海上行動規範を早期作成すること、紛争を平和的に解決することを関係各国に呼びかけました。

会談後、フック首相と安倍首相は、1660億円相当のODA供与に関する4件の文書、及び、ANAホールディングスとベトナム航空による117億円相当の資本提供の契約書の調印式に立ち会いました。

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