日越首脳会見 協力関係拡大で確認

20日夜、クアラルンプールで、ベトナムのグエン・タン・ズン首相はASEAN関連の首脳会議に先立ち、日本の安部晋三首相と会見しました。会見で、両首相は、両国の指導者が達成した合意を展開するための具体的な措置について話し合いました。

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握手を交わしたズン首相と安部首相(写真:VNA)


両首相は、「越日協力の枠組みにおける2020年に向けたベトナム工業化戦略」や「日越農業協力中長期ビジョン」、原子力発電協力を効果的に展開することで一致し、来年からベトナム日本大学プロジェクトを展開することに合意しました。

安部首相は、ホーチミン市の都市鉄道1号線、タイビン省の火力発電所、ホーチミン市の水環境改善といった3つのプロジェクトに総額1720億円のODA政府開発援助を供与すると発表しました。これにより、日本がベトナムに公約している2015年度のODA総額は3千億円を超えています。

また、両首相は、国際会議の場での連携を強化すると共に、TPP環太平洋経済連携協定、RCEP東アジア地域包括的経済連携協定などを促進することで一致しました。ベトナム東部海域、いわゆる南シナ海問題について、両首相は、1982年国連海洋法条約を初めとする国際法に基づいて平和的に解決し、DOC=海上行動宣言の効果的な展開、及び、COC=海上行動規範の早期作成を促進することの重要性を強調しました。

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