(NHK) 「ANAホールディングス」は、成長が続くアジアの航空需要を取り込もうとベトナム最大の航空会社、「ベトナム航空」と資本提携する契約を結び、ことし10月から国際線と両国の国内線で共同運航を行うことになりました。
「ANAホールディングス」の片野坂真哉社長は、ベトナム最大の航空会社「ベトナム航空」のファン・ノック・ミン社長と都内のホテルで資本提携の契約書に調印しました。
発表によりますと、全日空を傘下に持つ「ANAホールディングス」は、ことし7月をめどに「ベトナム航空」の株式の8.8%をおよそ117億円で取得します。
両社は資本提携により、ことし10月30日以降のダイヤから日本とベトナムを結ぶ国際線だけでなく、両国の国内線も含めた合わせて40の路線で共同運航を行うほか、マイレージの連携を始めるとしています。
ANAホールディングスは今回の提携で、ベトナムを含むアジアの航空需要を取り込むとともに、TPP=環太平洋パートナーシップ協定の発効に備えアジア太平洋地域のネットワークを強化するねらいです。
片野坂社長は記者会見で「今回の提携を機に新たな路線の拡大や、更新に伴う機材の大型化も検討していきたい」と述べました。
一方、ベトナム航空は現在、日本航空と共同運航を行っていますが、ミン社長はことし10月で日本航空との提携関係を解消することを明らかにしました。