(VOVWORLD) - 12月17日午後、公表された世銀の報告書によりますと、2019年、ベトナム経済は積極的な兆しを見せています。GDP=国内総生産の伸び率は6.8%に達する見込みです。
2019年におけるベトナム経済状況を分析する際、世銀ベトナム事務所のJacques Morisset専門家は、「世界経済状況が複雑に推移しているにもかかわらず、ベトナム経済は持続可能な発展を遂げ、輸出と消費分野においても成長を見せている」と明らかにしました。
ベトナムの経済成長率は東南アジアで2位に立っており、2018年に7.1%に達し、そして、今年に6・8%になる見通しですが、世界の平均割合と比べ4倍より高くなっています。その結果は、輸出と国内市場の需要増加などによるものとされています。
世銀によりますと、ベトナム政府は慎重な財政・金融政策を維持しています。また、公的債務は2019年末までに56%に低下すると予想しています。現在の財政金融政策を通じて、政府は、マクロ経済の安定維持と債務抑制に関する強い公約を出しています。
対外経済に関し、貿易黒字とFDI=外国直接投資の増加などにより、ベトナムの地位が引き続き安定的に維持されています。ベトナムは外国人投資家の魅力的な投資先であり続けます。ベトナムへの外国投資の月平均登録額がおよそ30億ドルに達することはその証とみられています。特に、民間経済セクターの投資額は前年同期と比べ17%増となっています。
世界経済が減速している中で、これらは印象的な数値と評されています。世界銀行はベトナム経済の中長期的な展望を楽観視しており、「今後数年間もベトナムのGDPの成長率は6・5%前後に達する可能性がある」と予測しています。