(VOVWORLD) - 既にお伝えしましたように、22日と23日の両日、中部ダナン市で「不法移民・人身取引及び関連する国境を越える犯罪に対する地域協力の枠組み」いわゆるバリ・プロセスの第14回高級実務者会合が行われました。
ベトナムが2002年2月にパリ・プロセスに加盟してから高級実務者会合を主催するのは初めてですが、これを通じて、ベトナムは国際社会の責任あるメンバーとして、人身売買の防止や世界の平和、安定、繁栄に貢献することが狙いであるとしています。グローバル化による各国間の相互依存が高まり、多国間協力が重視される背景の中で、バリ・プロセスの第14回高級実務者会合は同分野における多国間の協力の推進を目指しています。
「バリ・プロセス」と呼ばれる地域メカニズムはアジア太平洋地域における人身取引の問題解決のために2002年2月に創設 された直後、ベトナムが加盟しています。また、2018年12月、ベトナムが「GCM=安全で秩序ある正規移住のためのグローバル・コンパクト」に加盟したことから、バリ・プロセスに関する高級実務者会合の開催はGCMの展開計画に対する関係各機関の認識向上に寄与するとしています。
近年、ベトナムは人身売買防止対策に力を入れ、多大な成果を収めてきました。国会は2011年3月に、人身売買防止対策法を批准しました。そして、2012年1月1日からこの法律が発効されました。特に、2017年に改正された2015年の刑事法は人身売買防止対策法に関する多くの規定を定めました。
ベトナムは常に、人身売買防止対策を優先課題とみなしています。その活動にあらゆる力を集め、発揮させるため、2016年5月10日、政府は、毎年7月30日を「全国民あげての人身売買防止対策の日」と定めました。これは、人身売買防止対策のためのベトナムの努力を示す証とみられています。