ベトナム国会、2026年のGDP成長率目標10%以上を決定
(VOVWORLD) - ベトナム国会は先日、2026年までの経済社会発展計画に関する決議を可決し、GDP成長率の目標を10%以上とすることを決定しました。
決議は2026年を重要な年と位置づけています。この年は第14回党大会が開催され、新たな国会議員と地方評議会議員の選挙が実施されます。また、2030年までの5カ年経済計画が始まる年でもあり、ベトナムは「豊かで繁栄した発展の新たな時代」を迎えるとしています。
決議で定められた主な目標は、GDP成長率10%以上の達成と、1人当たりGDPを5,400ドルから5,500ドルに引き上げることです。
レ・タイン・ロン副首相は国会への報告で次のように述べました。
(テープ)
「決議案は党大会の文書草案と中央委員会の結論に基づき、15の主要指標を11の重点課題グループに整理したものです」
決議によりますと、ベトナムはマクロ経済の安定維持とインフレ抑制を基盤として、成長を促進していく方針です。2026年は開発体制を整備し、ボトルネックを解消してあらゆる資源を解放する年でもあります。また、組織を効率化し、簡素で実効性の高い行政システムを構築します。
レ・タイン・ロン副首相は次のように強調しました。
(テープ)
「2026年の開始に向けて、政府は現在、法整備を積極的に進めています。発想を転換してボトルネックを解消し、新たな時代の発展に必要な資源を解放していきます。政府は、投資関連法や行政手続きの改革、規制の簡素化を重点的に進め、透明性の高い法環境を整備することで企業と国民の負担を軽減し、制度を国家競争力の源泉として強化していきます」
決議はまた、科学技術、イノベーション、デジタル化を原動力とする新たな成長モデルの確立や、経済の生産性と競争力の向上を掲げています。
このほか、インフラの画期的な整備、高度人材の育成、文化・社会の発展と経済発展の調和、社会保障の充実、環境保護、気候変動への対応、そして汚職や不正行為との断固とした闘いなども盛り込まれています。